人生は自分の思うままにならない

依然として繁忙期の終わりが見えてこない日々なんですが、さすがに4月の半ばになれば少し暇ができそう……、いやそうせねば死にます(笑)。

ま、それは冗談としても、人間って不思議ですよね。

人生でもっとも重要な事柄って、「生」と「死」だと思うんですが、そのスタート=「誕生」の時点からして、自分の意志で生まれてくるわけではありません。気がついたら何時の間にかこの世で生きているわけです。

そして人生のゴール=「死」も、(自ら死を選ばぬ限り)自分の意志で決めることはできません。死にたくなくても病がそれを許さなかったり、生きていたくなくとも健康そのものだったり。

人生の最大重要事項である「生」と「死」が自分の意志に任されていないということ、それは、人生が原則として自分の思うままにならないことの象徴なのではないか。そんな風に常々思っています。近代的な合理思想って、そうした面を極端に軽視し、生のコントロール可能性を過度に強調しますが、それはやはり「しんどい」考え方だと思うんですよね。

人生も思うようになることは稀で、育児も思うようになることは稀で、人付き合いも思うようになることは稀で、仕事も思うようになることは稀で……、と考えた方が楽ですよね。

人は、自分の思うようになることが例外的であることを、本能的にまたは経験的に知っているからこそ、却って「自らの思う通りにコントロールしたい」という欲望を強度に持つのかもしれません。

何だかよく分からない話になってしまいましたが(笑)、今日も朝早くから仕事なのでここらへんで。