宮田塾のアルファベット表記は “miyatajuku” と定めています。まぁ、別に諸外国に教室を展開するわけでもないので(笑)、どうでもよいとも言えますが、表記の問題としては結構大事な内容を含んでいる気がします。
きっかけはこうです。URL(サイトのアドレス)を決める際、他の塾のURLを色々調べてみると、意外なほどに “juku” を “jyuku” と表記している塾が多い。あまりに多いので、ひょっとして「じゅ」は “jyu” と表記するというルールでも出来たのかと心配になり、色々と調べてみることにしたわけです。
まずはローマ字から。
ローマ字と一言に言っても、様々な規格があります。
1.ヘボン(標準)式
2.日本式
3.訓令式
それぞれの詳しい違いには踏み込みませんが、若干表記方法が異なっています。原則として、社会一般で行われているのがヘボン式、学校で教わるのが訓令式と考えておいて間違いないでしょう。
問題になっている「じゅ」の表記を見てみると、下記の通りです。
1.ヘボン(標準)式 “ju“
2.日本式 “zyu“
3.訓令式 “zyu“
少なくとも、ローマ字表記として “jyu” は間違いということになります。
では、英語風の表記としてはどうでしょう。
思うに、日本語で「じゅ」という感じの発音は 、原則として “ju” と表記されているのではないでしょうか。(不正確を承知でカタカナ発音も書いておきます。)
jubilee (ジュビリー:記念祭)
juice (ジュース)
junior (ジューニア)
jury (ジュリ:陪審)
そういえば柔道も正式な表記は “judo” です。
リーダーズ&リーダーズプラスレベルで調べてみても、「じゅ」という感じの発音を “jyu” と表記している語はほとんど無いように思います。(このあたりの調査は結構いいかげんですが…。見落としていたらすみません。)
とすれば、少なくとも現時点では、塾を “jyuku” と表記するのは間違いじゃないでしょうか。
確かに、パソコンで “jyu” と押すと「じゅ」と出てきます。しかし、これは日本語入力として間違いを正すよりも、「じゅ」と出した方がユーザーにとって便利なので、そういう仕様になっているだけなのだと思います。(これが間違いを広めている大きな要素である気もします。)
かく言う当塾も、出入り口の看板を業者さんにお願いした際、”miyatajyuku” と作られてしまったことがあります。すぐに気分よく、当初にお願いした通りの “miyatajuku” に直してくださったので、無問題でしたが。
ちょっとした表記でもなかなか奥が深い、という話でした。