大阪市民として困惑する、そして少年ナイフを思う

先日開票された大阪市長選挙の話。

二十歳になってから、どんな選挙であれ、投票に赴かなかったことはほとんどありません。10年以上前、投票当日インフルエンザのせいでヘロヘロになっていたのに加えて、完全無風状態だった市議選か何かのときだけは一度サボってしまいましたが……。

大学時代は法学部だったので、それなりに政治学の方も勉強したつもり(あくまで「つもり」ですが)。民主主義の不合理な点や幻想性もよく分かっていますが、かといって民主主義が無意味だ思うまでに冷め切ってもいません。民主主義という妥協的政治手段のもとで暮らさねばならないのなら、せめて選挙という形では関与しておこうというスタンスでいるわけです。

そんなわけで、選挙投票に行くこと自体を迷うということは、今までに一度もありませんでした。

私は特定の政治家や政党を支持するということはあえてしません。選挙の度に考えて、その都度合理的な投票をした方がいい。誰々は右だとか左だとか、そんな幼稚なレッテルを貼って思考停止するのは馬鹿げていますよね。

そういう意味で、支持政治家なし・支持政党なしの私にとっては、「誰に・どの政党に投票しようか」という段階で迷うことはよくあっても、「選挙に行くか否か」で迷ったことは無かったんですよね。

しかし、今回の選挙。実施の意味が分からない。必然性のない選挙に参加することは、その必然性を是認していることになるんじゃないかと思われるので、大変困りました。

結局、3月半ば、区税務署に行く用事があり、区役所の前を通りかかったので、ついでということで期日外投票をしたんですが、何となくモヤモヤ感(笑)。

今回の選挙にはどう対応すればよいのか困った市民も多かったんじゃないかと思います。考えられた選択肢は次の通り。

1.選挙に参加しない

2.選挙に参加する
 2-A.現職に投票する
 2-B.対立候補に投票する
 2-C.白票を投じる
 2-D.無効票を投じる
(例:投票用紙に「ふなっしー」みたいなのを書く)

どれが一番効果的だったのか今以てよく分かりません。失礼ながら、候補者4人共ほぼ同レベルに見えるので……。

なんでも、報道によると下記の通りだったとの事。

投票率 23.59% (大阪市長選で過去最低)
投票総数に占める白票の割合 9.04% (過去最高)
投票総数に占める無効票の割合 13.53% (過去最高)

やっぱり、私のような大阪市民が多かったことが推知される数字です。


昔、ソニック・ユース (Sonic Youth) のライブに出かけたときの話。

少年ナイフ」という、海外で妙にカルト的な人気のある大阪のガールズ・バンドが前座だったんですが、そのヘロヘロ具合に度肝を抜かれました(良い意味でですよ)。個人的に、今回の選挙のテーマ曲に決定。シャンシャンシャンシャン(笑)。

Shonen Knife-My Favorite Town Osaka