分野別の指導方針

以下では、いくつかの具体例を図示しながら、当国語専門塾の分野別指導方針をご紹介致します。

中学入試

必要な知識(漢字・語句・文法事項など)を前提として、中学入試合格に必要な読解力や表現力を育成致します。国語の成績を上げる方法にてご説明した通り、思考力については付随的に扱えば十分ですので、説明図から外しています。当国語塾では、小学生高学年を指導対象と致しますので、実際の中学入試問題を素材として、入試で役立つ実戦的な読解力・表現力を養うことにポイントを置いています。

国語塾大阪:中学入試指導方針

読解力が比較的低い生徒の場合

中学受験の場合、原則として、上述したような指導を行いますが、比較的読解力が弱いと思われる場合は、図のように知識面の扱いを相対的に減らし、読解力に軸足を置いた指導を行います。

国語塾大阪:中学入試指導方針-読解力が低い場合

表現力が比較的低い生徒の場合

逆に、比較的表現力が弱いと思われる場合は、図のように知識面の扱いを相対的に減らし、表現力に軸足を置いた指導を行います。

国語塾大阪:中学入試指導方針-表現力が低い場合

大学入試 現代文

説明図に示したとおり、センター試験現代文については、一にも二にも読解力に比重を置いた指導を行います。前提となる知識は最小限で済みますし、記号選択式である以上、表現力も問題とはなりません。本文およびやや癖のある選択肢を、しっかり読み解くことが全てです。特に選択肢の読解は軽視されがちですが、各選択肢を徹底的・批判的に検証することが、合格への近道となります。当国語塾では、受講生の選択した選択肢・正解となる選択肢・その他の選択肢、全てを検証することにより、正解を選択する力を錬成致します。

なお、説明図には示していませんが、相当の記述量が要求される大学入試二次試験対策の場合は、逆に表現力に力点を置いた指導を行います。無論、受講生の作成した全ての答案を徹底的にチェック致します。

国語塾大阪:大学入試現代文指導方針

大学入試 古文・漢文

大学入試古文・漢文については、センター試験であれ記述型の二次試験であれ、知識と読解力が密接な関連を有しています。完全にリンクしていると言っても過言ではありません(知識と読解力の関連性は現代文の比ではありません — 説明図はそうしたイメージを表しています)。その一方で、原文の読解さえできれば、古文や漢文の解答作成はかなり容易だと言えます。したがって、当国語塾・古文塾・漢文塾では、表現力に関する指導を必要最小限にとどめ、知識面・読解力の養成に大きな比重を置いた指導を行います。

国語塾大阪:大学入試古文漢文指導方針

大学入試 小論文

「○○についてあなたの考えを800字以内で述べよ」というような、課題文が提示されない単純なスタイルの問題を前提とします(課題文を読んだ上で要約・意見論述するといったパターンは別論になります)。

図示したように、まず前提知識が必要となります。志望学部学科に関連する重要な問題・論点については、前もって一通りの知識・意見を有していないと、しっかりした文章が書けませんし、他の受験生と大きな差が付くことになってしまいます。

次に、上記のような知識を前提として、文章表現を行うことになりますが、最も大切なのは、論理的・説得的に記述することです。現代文の答案同様、美文を綴る必要はありませんが、採点者に論理的思考力・表現力を感じさせる文章を書く必要があります。ただ、高度な(アクロバティックな)思考力が必要だという訳ではありません。入試小論文では、奇抜な意見をひねり出すことは要求されておらず、むしろ当たり前の意見・結論に着地するような内容を考えるべきです(もちろん幼稚な意見は論外ですが)。論述のしやすさから考えても、特殊な意見を持ち出す必要はまったくありません。結論ではなく、論述の論理性・説得力が勝敗を決します。

頭の中で合理的に思考できていることを、論理的な文章でしっかりと示せるようになること。これが最終的な目標となる段階です。しかし、小論文という科目の特殊性から、十分な修練を積んでくる受験生は多くありません。上記のような理想的段階にまで至らずとも、合理的なトレーニングをある程度積むことによって、短期間のうちに合格点を取れる段階に至ることは十分可能です。

当国語塾・小論文塾では、論理的な論述の方法・志望学科関連知識の指導を行うとともに、実際に書いてもらった答案を叩き台として、合格答案・優秀答案へ向けての修正やアドバイスを行います。

国語塾大阪:大学入試小論文指導方針