ここ数週間、めちゃくちゃに忙しい日々が続いておりまして、なかなかブログにまで手が回りません。というのも、目下我が家のやや大規模なリフォームを行っておりまして、仕事時間以外はすべて部屋整理や物品整理にあてているためです。
長年住み続けている住居ですので、かなり傷んでいる部分も多いんですが、なかなかリフォームのタイミングが掴めず、ずるずると後回しになっていたのでした。ようやく重い腰を上げたのは今年の6月中旬。私の部屋のエアコンがドボドボと水を垂らし出したのがきっかけです。
実はこのエアコン、生前の祖母が大学生の私にプレゼントしてくれたものでして、30年選手なんです。暑さにはめっぽう強い私、大学受験の頃も含め、扇風機で暑さをしのいでいたんですが、炎暑の中で勉強に励む私(本当ですよ)を見て憐れんだ祖母が、是非冷房機器を整えろとお金を渡してくれたんですよね。
貧乏学生だった私は、大いに恐縮しつつも有り難くエアコンを導入した次第。家でも涼しく勉強できるようになってどれだけ祖母に感謝したかわかりません。設置から30年経過したにも関わらず、いまだに強力な冷房能力を誇るこのエアコン、ダイキン製品の高品質を物語るだけでなく、祖母の思いやりにも支えられているような気がして、なかなか新調する機会が掴めないでいたのでした。
今回の漏水も、本体に問題があったわけではなく、ドレンホースの一時的不調だったようで、翌日には何事もなかったのように快調に作動していたんですが、もうさすがに交換の時期が来たかなと思わされました(机の上の書類が水浸しになりました)。
私の部屋は4階にあるため、室外に出たドレンホースを整備したり、エアコンを設置するのは簡単ではありません。設計上、どうしても足場を組む必要が出てきます。エアコン設置のためだけに足場を組むのも勿体ないなあということで、他階のエアコン整備も含めて、色々なリフォーム作業を同時に行うこととなった次第。
これを好機と、いままで触っていなかった=見て見ぬふりをしていた不要物品を大量に廃棄することとし、かなりの物を廃棄しました。まだ途中ですが、最終的には今まで持っていたものの70パーセント程度は廃棄することになると思います。
この歳になると、もうあんまりたくさん物を持ちたくないんですよね。終活にはまだちょっと早いかと思いますが(笑)、身の回りをもっとスッキリさせてシンプルな生活にしたいなと。家が狭小なのもありますけれど……。
当塾の受験生向けテキストに、某建築家が「物を最小限に絞る生活」の素晴らしさを説いた文章があるんですが、個人的には大いに賛同できる意見です。
曰く、桂離宮や枯山水のシンプルさを見よ、そこにこそ高尚な精神が宿るのであり、かつての日本人は簡素な住空間を愛していた。それがどうだ、戦後の物資の乏しさから日本人は物欲の虜となってしまい、必要以上に物をため込む濁った生活を送り続けている。今こそ住空間の簡素さを取り戻す時だ。
概要を摘めばそうした見解なんですが、まあ要するに「断捨離」ですね。物に囲まれた生活を否定するわけではないんですが、物の生ぜしめる面倒(部屋の狭小化とかメンテとか掃除とか)から解放される方が私には重要です。
シンプルな生活でさらに仕事に注力できるように頑張ります!