大阪大学基礎工学部推薦入試 面接の実際

今日は大阪大学基礎工学部の推薦入試面接の実際をご紹介します。

といっても、私が書いた記事ではなく、今年合格した生徒さんが実体験をもとに書いてくれた記事です。記憶もフレッシュな内に書いてくれたので、平成27年(2015年)以降の受験生にとって、極めて貴重な情報になるかと思います。素晴らしい情報提供、本当にありがとうございます。

素人目ですが、どの問題も「深い」感じがしますよね。どこまでも突っ込んで根本的なことを聞けそうな、出題者側からすると「楽しい」、受験者側からすると「恐ろしい」問題だという気がします。

人に教えていると、「基本的なことは簡単なことではない、むしろ極めて難しいことである」と痛感するんですが、それを地で行く問題ですね。

なんて偉そうに言いながら、答えは全く分かりません。私の物理学・化学の知識は中学生レベルなもので……(笑)。というわけで、内容について私に質問されてもお答えすることは出来ません。悪しからず。

大阪大学基礎工学部 平成26年度(2014年度)推薦入試 面接

< 面接の流れ >
各学部一次選考通過者80名が、40名ずつに異なる時間(12:00スタートと、14:00スタート)に分けられる。

大学に着くとその日のスケジュール、面接の注意、リボン(目に見える所につけなければならない)を渡されます。その後、控え室(横4列×縦10列、また、縦10列は、電子物理1〜2 / 化学応用1〜2 / システム1〜4 / 情報1〜2 と学部志望の列ごとに分かれており、横4列は出発の順に分かれています)に誘導されます。

基本的には、控え室では、他人の迷惑にならない限り、参考書を見るなど、好きに過ごしても良いです。スタート時刻になると、その日一日のスケジュールが、渡されたプリントに沿って詳しく教えられます。

縦の列が1グループとなり4グループが構成されます、システム以外は各学部2名ずつ、システムは4名によってなるグループで、テスト問題閲覧室(各々の机の上にはクリアファイルに入った問題と注意事項、鉛筆4本、メモ用紙があります)に移ります。

そこでは、係の先生の指示に従って、クリアファイルに入った問題4題から1つを選んで、与えられた鉛筆で、与えられたメモ用紙に解答します。

この時、問題、注意事項をクリアファイルから出して、問題にメモすることは禁じられています。解答時間は20分です。メモ用紙には、選んだ問題の考えた途中経過の他に、選んだ問題と、1番気になった問題の番号を書く欄があります。(注:前者と後者は違っていても構いません。現に僕は異なるものを書きました。)

その後、面接室に、1人に対して1人、係の先生が付いてくれて、面接室へと移動します。面接室に着くと、荷物を置くための所があるので、指示に従って着席します。そうすると、志望動機→︎問題解説→︎面接官が考えた質問(理科的なもの)→︎自己推薦について→︎自己PRの順に聞かれます。面接時間は20分で、面接官は4人です。

メモ用紙はこの部屋において行ってください!それが終わると、先ほどの係の先生が最終的な控え室へと連れて行ってくれます。最終組が終わるまでは、必ず待機です。それが終わると、最初の入口とは違う所から退出します。

< 問題 >
1.人の目が色彩を感じる仕組みを説明せよ。
2.金属ナトリウムを水と灯油が入ったビーカーに入れるとどうなるか。
3.浮力は何故発生するか。また、加速度と力の関係について説明せよ。
4.統計についての数学的な問題。

< 面接時の質問 >
化学結合について説明せよ。

< その他 >
倍率2の面接なので、落とすための面接です。私の年度は、私が答えている途中に言葉を遮って質問をしてくるといった圧迫面接でした。緊張しますが、面接官の先生方もヒントをくれるので、柔軟に対応していけば、問題ないと思います。

面接の問題は、皆が解いてくると予想される問題はなるべく避けるべきです。というのも、落とすための面接なので、自分のカラーをアピールしないと、全体に埋没してしまうので危険です。他に途中迄でも解けそうな問題があるなら、なるだけそっちを選んだ方がいいのではないか…と思います。

最後に、この推薦入試で1番大きな役割を果たしているのは、やはり、センター試験の結果ではないかと思われます。センターで、推薦入試の傾斜をかけて、最低でも85%はないと厳しいのではないかと思います。