Let’s work!

昨日の日曜日。(当塾は全然連休ではありませんが)三連休の中日、しかも息子と妻が実家に遊びに行く予定になっておりまして、私も久々に遠出しようかなと思っておりました。もちろん、バイクです。

早朝に出て、昼間に帰ってこられるところ……そうだな、富山ぐらいに久々に行こうかな、広島でもいいけどな、島根もいいかな、などと全く一貫性のない目的地をぼんやりと考えておりました。私の場合、何か明確な目的があって出かけるわけではありません。ただ単にバイクの運転を楽しんでいるだけなので、景色がよくて道が良いところならどこでもOKなんですよね。

普通の人と話すときには、○○県だったら、○○海岸が素晴らしいですよとか、○○寺が見ごたえのある寺院ですよ、なんて話を合わせているんですが、個人的に印象に残っているのは、たいていの場合「道」です。○○県は、A市からB村へと向かう峠道が素晴らしかったとか、C村からD町へと向かう海沿いの道が最高だった、なんて情報の方が頭の中に鮮明に残る。目的地は単なるおまけ。

大阪から大分別府にまで行き、そこら中をキャッキャと走り回ったあげく、温泉に入らず帰ってきたりすると、妻には「ホンマ意味不明やわ」とあきれられるんですが、息子は私の血を引いているのか、そういう旅に自分も連れて行けとせがんできます(実際、時には息子と車で出かけています)。

関西弁でいうところの「でん(タッチ)」だけして帰ってくる旅は、映画で言えば「ロードムービー」。妻や母はそうした類いの映画を見るたびに「しょーもないクソ映画」と評するんですが、私はそういう映画が大好きです。これ、個々人の趣味というより、女性と男性の脳の構造差を示しているんではないかと愚考するんですが、どうでしょう。

太古の昔から、オスは遠方にまで出かけ狩猟をしたり、テリトリーの維持・拡大に努めたりしてきた。一方、メスは育児をしたり、同族コミュニティーを維持したりして暮らしてきた。その結果、見知らぬ遠方に出かけることを「快」とする脳の構造を持ったオスは、生存競争に有利となり、子孫を多く残した。その痕跡として、現在も女性より男性の方が長距離の単純移動を好む傾向がある。

なんて勝手に思っているんですが、別に研究したわけではないので、あまり信じないでくださいね。ただ、女性より男性の方に、スピードが出る乗り物を好む人が多いことも同じように説明できるので、結構説得力はあるかも(スピードが速ければ速いほど狩猟やテリトリー巡回に有利なはず)。


さてさて、土曜日は朝から晩まで授業に追われる日なので、遊びたい気持ちは封印して、夜になってから各地の日曜日の天気予報を見てみると、むむむ、北陸地方は雨が降りそう。中国地方も大気が不安定なので突然の雷雨や暴風雨に注意とのこと。ガクッ。日曜日の計画ここに破れたり。

いや、自動車だと雨でもいいんですが、二輪車は雨だと全く面白くないんですよね。加えて、制動が難しくなるため、危険も一気に増しますし。さらに私、ゲリラ豪雨に遭うという星の下に生まれたのか、よくピンポイントで豪雨に見舞われるんですよね。

「うわわ、すごい雨が降ってきたぞ」と、あわててコンビニに駆け込み、iPhoneで気象庁の降雨レーダーを見ると、今いる地点「だけ」が赤や紫(降水量が多いことを示す色です)になっていたりします。なんでなん、なんでなん?(笑)

ただ、ものは考えようです。神様かご先祖様かが「こいつこのままだと事故をするから、ここでタイミングをずらしてやろう」と親切心で雨を降らせてくれているのかも、と(無理やり)思うようにしています。もうちょっと別の方法にしてくれると嬉しいんですけどね。

そんなわけで、日曜日はおとなしく朝から晩まで仕事をしておりました。夏期補講の用意をしたり、準備しておかねばならない漢文や古文を読み込んだり、重要書類をPDF化したり。仕事や勉強せねばならないことは無限にあります。

まあ、デスクワークをするのも結構好きなので、有意義な一日ではあったんですが、そろそろ好天に恵まれた休日を所望する次第。


Mick Jagger – Let’s Work – Official

Let’s work, be proud
Stand tall, touch the clouds
Man and woman, be free
Let’s work, kill poverty

(拙訳)
さあ働こう。誇りを持って。
堂々と振る舞おう。雲に手が届くぐらいの気持ちでね。
男も女も自由を手に入れよう。
さあ働こう。貧困なんて捨て去ろう。

なんか発展途上国の啓蒙テーマソングみたいなんですが、れっきとしたミック・ジャガーのソロ作品。なんかキャラが違うのであんまり売れなかったんですけどね。昨日の私のテーマソングです(笑)。