大学入学共通テスト国語記述式問題についてのメモ

塾の方は繁忙期に入っておりまして、なかなか忙しい日々が続いております。体調を崩さないように頑張ろう。

時間があれば、ブログ記事も更新しまくりたいんですよね。記事を書くのは好きですし。しかし授業と雑務の波が押し寄せる(笑)。

最近だと、大学入試の英語民間試験の延期なんて、ホントめちゃくちゃですよね。受験生は全く蚊帳の外。長い目で見て、十代の若者の(時の政権なんてちゃちなレベルではなく)政府に対する不信感や憎悪を育ててしまっただろうと思います。国会議事堂に火炎瓶を投げろとはいいませんが、投げる学生が現われても私はあまり驚きません。

それに関して、大学入学共通テストの国語記述式問題についても議論が再燃していますが、アルバイトの学生に採点させるって、なにか悪い冗談でしょうか。いや、受験生にとっては笑い事ではありませんが……。各大学が採点するという話はどこに雲散してしまったのやら。

これに関しては、モニター問題も何も発表されていなかった三年以上前に自分が書いた記事を読み直してみて、ああやっぱり間違ってないわと自惚れました(笑)。最大の問題はやはり、記述答案の採点・評価の方法ですね。

大学入学共通テスト記述式問題についての予想

共通テスト国語記述式問題の方は強行される可能性が十分にあると思うんですが、ただ、そうなったらそうなったで、いくらでも対策の立てられる問題群だとも思うんですよね。

モニター問題を見れば分かる通り、要求されているのは、次のような能力です。

1.論理的文章の読解能力。というか、そこまでのレベルではなく、必要部分の切り出し能力と言ったほうがいいかもしれませんが。

2.答案作成能力。これもそこまで複雑なことが要求されるわけではなく、上記で切り出した部分を一つのまとまりにする、簡単な編集作業能力といった趣。

まあ言葉は悪いですが、ちょっとした編集作業・コピペ作業みたいな感じの問題です。となれば、いくらでも得点能力を伸ばす余地のある問題群とも言えるはず。

私が法学部出身ということもあってそう思うのかもしれませんが、モニター問題で出題された、「契約書」とか「会則」なんてのは、文学的文章のような深みは皆無なわけで(深みがあれば解釈の幅が広がってしまって逆に不適切なのです)、トレーニング次第でなんとでもなる類いの文章です。

上記のような能力が果たして「国語」の能力なのかと言われると議論のあるところでしょうが、当塾に関しては、(テスト実施の是非はさておき)手ぐすね引いて待ってるぜ、というところです。

世の受験生は、過度に世の中の動向に左右されず図太く勉強して欲しいと思います。ちょっとした出題傾向の変化なんて、「馬鹿な大人たちだな」と鼻で笑い飛ばせるぐらいになってもらえれば。