ギャズ・メイオールに見習う

最近は朝から晩まで働きづめなんですが、そんな時の救いはやはり音楽。文字は仕事をしながら読むというわけには行きませんが、音楽だったら雑務をこなしながらでも聴くことができます。

今日は授業のあとも大量に雑務があったので、スカの名曲をあれこれと聴きながら作業。ありますよね、無性にスカが聴きたくなる日って。ないですか?

スカ(ska)というのは、1950年代ジャマイカ発祥の音楽。レゲエの原初形態とでも言うべき音楽なんですが、作業のBGMには最適なんじゃなかろうか。いや踊りだしたくなるので不適なのかな。まあどっちでもいいです(笑)。

YouTubeのオススメ映像にはトロージャンズが!うわっ!久しぶりじゃないですか、ギャズ・メイオール(全く趣味の域の話ですみません、興味のない方には読み飛ばして下さい)。

The Trojans – Gaelic Ska 1987

ピアニカを持って踊りまくっているのがギャズ。トラッドとスカは相性最高。この曲、大好きなんだ〜。人口密度高すぎ。

ギャズ・メイオールはジョン・メイオールの長男。そう、あのジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトンのジョン・メイオールです(しかし長いバンド名ですね)。

昔からギャズ・メイオールのことがとても好きなんです。ギャズ、バンドで活躍するだけではなく、若い頃からクラブでDJもしていたんですが、ダンスフロアがあんまり盛り上がってないなと判断したら、曲の途中だろうが何だろうが、いきなりブチッと音楽を切って(つまりレコードをプレーヤーから外して)、別のレコードに換えるというスタイルだったらしい。

普通、DJって曲間をできうる限りスムーズにつないで、そのセンスを誇示するはずですが、ギャズの場合、そんなの全くお構いなし。「お客さんが楽しんでへんねやったら、その曲にこだわる必要あらへんがな。ブチッとな。次の曲で盛り上げんでぇ〜!楽しんでってや〜」的なノリですね。好きやわ、こういう人(笑)。

一応、当塾の指導スタイルもそれに倣っておりまして、「学力が上がるんやったら、どんなテキストでもええがな。学年にこだわる必要あらへんで〜、学力上げてってや〜」みたいな感じでございます。

ギャズ・メイオール、今はどないしてはるんかな?と思って検索してみると、やっぱり現在も現役バリバリで活躍中。というか、今年5月に来日してたんか〜!しまった〜!見たかった〜!

GAZ MAYALL Japan Tour 2019
http://www.japonicus.com/2019gazmayall.html

で、その来日コンサート案内にはこう記されていました。

英国を代表するスカ・レゲエバンド、ザ・トロージャンズのリーダーGAZ MAYALL(ギャズ・メイオール)。ブリテッシュ・ブルースの父ジョン・メイオールの長男として生まれ、幼少期から音楽に囲まれて育つ。若かりし頃からジャマイカンミュージック、R&B等のレコードを集め始め、今では世界有数のレコードコレクター/DJとなった。彼がオーガナイズするクラブイベントGaz’s Rockin Bluesはロンドンで最も長く続いているクラブイベントで、今年で39年目を迎える。
(上記ウェブサイトより引用)

うむ、やっぱり凄い人ですよね。尊敬。クラブイベントを39年継続するって、なかなかできることではありません。この息の長さも塾として大いに見習いたいところです。

スカはよく知らないという方には、こちらを。美空ひばりの『りんご追分』です。『りんご追分』は昔からスカの重要レパートリー。

The Trojans – Ringo 1987

なんで美空ひばりの『りんご追分』なのかって?それには深い事情がありまして、また次の回に……と思ったんですが、私がわざわざ書かなくとも、とてもよくまとまった記事がネット上にありました。

スカタライツが美空ひばりのリンゴ追分をカバーした謎が解けた!

私の知らない話もあって蒙を啓かれました。ジャマイカに美空ひばりの種を蒔いたのは、中村とうよう氏と竹中労氏だったとは!「事実は小説より奇なり」なんて手あかのついた表現は好みではありませんが、今回ばかりはそう言わせて下さい。