2014年 大学入試センター試験 国語現代文雑感

昨日はセンター試験1日目、かつ、関西中学入試の本格的な開始日。仕事をしながら、塾生のみなさんの健闘を祈っておりました。是非、朗報を聞きたいと思います。

中学入試&センター試験の波を乗り越えると、次は大学入試の二次試験対策の波が押し寄せてきます。今年は皆さんの志望校に重なりがないため、軽く目まいがする程、授業準備に労力がかかるんですが、1点でも多く取ってもらえるよう、全力で頑張りたいと思います。いくら私が大変だといっても、受験生の方が遥かに大変なわけですしね。受験生は、くれぐれも健康に気を付けて、全力を発揮して下さい。


昨年は、日本で一番最初にセンター試験国語の解説記事を書こうと思い、問題を見て速攻で書き始めたんですが、今年は上記の如しで、そんな時間的余裕がありません。嗚呼。

2013年 大学入試センター試験 国語 問題解説 (小説編):国語塾・宮田塾のブログ

2014年の問題はまだ詳しく見ていませんが、予備校の出している総評を見ると、少し易化しているようですね。そりゃ、昨年2013年の平均点が史上最低(101.04点、2012年に比べて17点低下)であってみれば、易化しないはずがありません。

今年の受験生には、平均点の低かった年の問題、高かった年の問題を取り混ぜて指導していたんですが、それが功を奏していることを願うばかりです。

(2014.01.20追記)
先程、予備校発表の予想平均点を見てみたんですが、現時点では昨年を下回っていますね。指導者側から問題を見ると少し易化したように見えるが、受験生からすると難しく見えたのかも。とりあえず上記の「易化」という言は撤回しておきます。


今年のセンター試験評論文は、漢文と近代日本の関連を論じる文章のようですが、注を見ると佐藤一斎の名が。彼の『言志四録』は部分的に読んだ覚えがありますが、内容がさっぱり思い出せない。覚えていないということは、あんまり感心しなかったんでしょうか。ま、そんなことはどうでもいいですね。

小説は岡本かの子。私は数えるほどしか読んでいないんですが、妻は彼女の小説をほとんど読んでいます。そんなわけで、我が家では通称「岡かの」で通っています(笑)。岡本一平の妻、岡本太郎の母ですが、家庭生活はまさに息子の言葉通り「爆発」していました。興味のある方は下記をどうぞ。

岡本かの子 – Wikipedia

さっき、妻にお薦めの「岡かの」作品を聞いてみたんですが、即座に返ってきた作品名は『』。母親になってみると、この作品には格別の味わいが出てきたとの由。で、たった今読んでみたんですが、うん、良いですね。子供と母のお鮨をめぐる触れあい。美しい子供時代の思い出にうっとりとさせられる小作品です。私は父親ですので、母親側から作品を感じとることはしませんでしたが、お子さんをお持ちの女性だと、親近感を強く覚えるストーリーだと思います。個人的には、すし屋の娘さんの話は蛇足だと思うけれど……。

岡本かの子 鮨

センター試験の文章『快走』には、「おほほほほほほほほほほ」「あはははははははははは」というとても印象的な会話文がありますが、これっていかにも「岡かの」だよなぁ、と妻と話すことしばし。実は、上記『鮨』にも、「ひ ひ ひ ひ ひ」という会話があります(えへへへへへへへへへへ)。

2014年のセンター試験国語現代文についての下らない雑感でした。