(笑) (笑) (笑)

このブログをお読み下さっている方に不審を抱かれているんじゃないかと思っていることが一つあります。

それは、文章中に (笑) という表現を使っていることです。

個人的には、この表現、あまりセンスの良いものだとは思いません。雑誌なんかを読んでいて、(笑) という表現があると、「おいおい、物書きのプロだろ、文脈で笑いを感じさせてくれよ、文章力を疑うぜ」なんて(偉そうに)思ってしまいます。

じゃあ何でお前は使ってるんだよ、自家撞着じゃないか。そう言われると、返す言葉がありません。まさに自家撞着。確かにセンス悪いなと。

ただ、言い訳をさせてもらうならば、次のような事情があります。

このブログを始めた頃(今調べると4年以上も前なんですね)、副代表と色々相談をしました。ブログを書くのなら、塾のことをよく分かってもらえるものにしよう、小規模な塾だけど、だからこそ大規模な塾では不可能なことをやっていることを知ってもらおう、そう考えたのがスタート地点でした。

そうであるならお堅い常体文よりも親しみやすい敬体文の方がいいだろう、勉強の話ばかりではなくその日思いついたことを適当に書くのもいいだろう、という風に話が決まっていったんですが、二人の意見が相違したのは「(笑) という表現を使うべきか否か」というところでした。

副代表は「使うべきでない」、代表である私は「使うべきである」という意見です。否定派の副代表の意見は上記のごとく、「センスに欠ける・文章力不足を感じさせる」ということに尽きます。

それは真にもっともな話であって、私も強く同意するんですが、私が考えたのは、「ネット上の文章は冷たく感じられがちであり、とかく誤解を生みやすい」ということです。こちらが「冗談」のつもりで書いていても、読み手からは「嫌味」に見えてしまうようなことが十分にありえるわけです。

加えて、ネット上で読んで下さる方の読解力は千差万別、当方が悪意のない表現をしているつもりでも、曲解され悪意を認定されてしまっては、ブログの意味がありません。

そんなわけで、「これ悪意で言ってるんじゃないっすよ〜」「ここ冗談で言ってますよ〜」「ここで笑とかんと後で笑うとこないよ〜(by 酒井くにお・とおる)」といった趣旨で (笑) を使うことにしたわけです。賢明なる読者の方々を不愉快にさせているのではないかと、今だに少し心配なんですけどね……。

その上で、込めるはずのない「悪意」を、文章に感じられてしまうようであれば、それは偏に私の文章力不足として諦めるしかありません。


なお、塾の授業で、答案に (笑) を入れさせるような指導は決してしていないので、ご安心いただければと思います。

「言葉の持つ多義性が曲解を招く母胎となりうること(笑)。」

「y=2x+3 (笑)」

「I have a pen. (笑)」

こんな答案は思いっきりバツです(笑)。