子を持って分かったこと

私事になりますが、息子が生まれてからというもの、育児にそれなりに時間や労力を割いています。もちろん、妻に比べればごくごく僅かなものなので、あまり偉そうには言えないんですが、これだけは言うことを許して欲しい。

育児って面白いんですよ。本当に!
そりゃ、困ったことも色々とありますが、
それも含めて面白い。
感動したり、ホロッと来たり。
教えたり、教えられたり。
時には激怒したり。

あぁ、私の父はこういう気持ちで私に接していたのか……。
鈍感な私は、今更気づくことが多くあります。

そんな中で分かったこと。

一つは、「どの親にとっても子はかけがえのない存在である」ということです。もちろん、私といえども、頭では分かっていたんですよ。しかし、「頭で分かること」と「心から実感すること」とは全く別の話。

「親というのは子に対してこういう気持ちを持つのか……。」
「子が自分の命より大事だというのは、比喩でも何でもないんだなぁ……。」

考えてみると、塾という仕事は、人様のお子さんをお預かりする仕事。子を持ってからは、「自分の命より大事なお子さんをお預け下さっている」ということを、心から実感するようになりました。「お預け下さるお気持ちを決して軽々しく考えてはならない」、そうも思います。

子育ては素晴らしい、なんて歯の浮くようなセリフを言う気はさらさらありません。きれい事ばかりでもありませんし、子と自分が別人格である以上、思い通りにならないことも当たり前です。だいたい、自分のことですら思い通りにならないわけですから(笑)。

しかし。やっぱり。それでも。
子育ては本当に楽しいことだと思うのです。