前回の続き、神戸長田は三国志ガーデンの話です。
今年初め、家族で神戸に出かけました。特に目的はありません。何か目的を持って「旅」に出るというのが私はどうも苦手でして、日帰りで出かける際もそれは同じ。せっかくの自由な時間なのにわざわざ縛りをかけてどうする。行き当たりばったりでウロウロしようぜ、というのが私のポリシー。
付き合わされる家族は迷惑かもしれませんが、その分、出先ではちゃんとナビゲートするというのが私の仕事でもあります。まぁ、家族も一応楽しんでくれているんじゃないでしょうか、多分。うん、多分……きっと……(笑)。
その日は、阪神電鉄に乗りたいという息子(ちょっと鉄ちゃんです)の希望を容れ、とりあえず三ノ宮に出ました。三ノ宮界隈をブラブラして入った喫茶店に雑誌が置いてあったんですが、そこにはたまたま「今、長田が熱い!」みたいな感じの特集がありました。
私「そういえば、長田って一回も行ったこと無いな。バイクで通過したことは何回かあるけど……。」
妻「ここから近いの?」
私「うん、電車やったら10分弱かな。震災でかなり被害を受けた街やけど、大分変わってきてると思うよ。鉄人28号も出来たみたいやし。」
一同「じゃ行ってみよう!」
とりあえずiPhoneで特集記事を撮影しておき(セコい)、JRに乗り込みます。目指す長田にはすぐ到着。長田では、「鉄人28号」「三国志」にちなんだ町おこしが行われているんですが、これは長田が漫画家横山光輝の出身地であることに由来します。
JR長田駅を降りてすぐ目に入ってくるアーケード。
かなり大きいです。これは鉄人28号ファンならばこたえられないかも。
脚だけでもこれだけデカい。
息子とベタな鉄人28号ポーズ。足部だけでこれだけの大きさですから、その大きさが分かっていただけるかと思います。そばで見ても造りはすごく精巧、やっつけ感は全くありません。感心しました。
そこかしこに三国志に関するバナーがあります。このキャラ、「孔明ワン」と「関うーたん」と言うらしい(笑)。
商店街内にいきなり関羽の石像です。ちゃんと偃月刀(えんげつとう)を持っているじゃないですか!
商店街内に三国志ガーデンがあります。
うはっ、「桃園の誓い」のセットじゃないですか!この後、妻・私・息子三人で写真を撮りました。
「桃園の誓い」とは、劉備、関羽、張飛が誓いを立て義兄弟となるエピソード。三国志演義の冒頭のシーンです。これは商店街内にあった壁画です。
京劇の面も展示されています。右が関羽、左が張飛。
孫権ですね。多分、「赤壁の戦」を前に、臣下の心を収攬するシーン。
諸葛孔明の石像。ちょっと寂しいところに置かれてあります。もう少し明るい場所に置いて欲しい気も……。でも、孔明のムードはよく出ています。
帰りはたまたま見つけた明石焼き店で一休み。
写真撮影が許可されていないところもあったので、少し物足りないフォトレポートで済みません。私が特に面白かったのは、関羽の「偃月刀」のレプリカ。大きな青竜刀なんですが、その重さ48kg。小説の中では、馬上片手でこの偃月刀をブンブン振り回し敵を倒すんですが、48kgですよ(笑)。私も触らせてもらいましたが、片手では少し持ち上げるのがやっとのこと、両手で持っても振り回すなどとてもとても。関羽スゴイ。
他にも三国志グッズの販売店などがあって、三国志ファンならきっと楽しめることと思います。
妻「これどんなシーン?」
私「これはね、孔明が馬謖という部下に指令を出したんだけどね、馬謖は言葉の軽い人で自分の言葉に酔う傾向のあった人なのさ。で、自分の才にも酔って、孔明の指令を破ってしまう。いつの時代も軍律違反は最も忌まれることで、孔明は泣く泣く愛する部下の馬謖を斬ることを命じているんだ。『泣いて馬謖を斬る』という故事成語があって……ペラペラペラペラ」
妻「z z z……」
私「寝るなぁ~~~~!」
出来れば、三国志ファン同士で出かけた方がいいかもしれません(笑)。