本日(2011.03.11)の朝刊に、大阪府立高校2011年後期入試の競争倍率が掲載されています。3月10日16時締切の確定倍率です。昨日同様、速報としてブログ記事にしておきましょう。
新聞記事をスキャンして全府立高校の志願者数を掲載するのも簡単なんですが、それでは「引用」の域を超えてしまいます。といって、全ての学校の倍率を入力する時間もないので、特に注目される高校、および、一般的なデータのみを取り上げることとします。
全日制普通科の平均競争率は1.05倍。昨年度は1.14倍でしたので、大阪府公立高校の門は、広くなったと言えます。
なお、学力検査は3月16日、合格発表は3月24日。前後期入試で定員に満たない高校の二次出願は3月25日となっています。後期入試実施校で二次募集を行うことが確定している高校(定員割れしている高校)は41校あります。
次に高倍率になっている高校を倍率順に見てみましょう。
豊中高校 1.78倍
高津高校 1.73倍
茨木高校 1.72倍
四條畷高校 1.69倍
春日丘高校 1.51倍
岸和田高校 1.44倍
北野高校 1.43倍
三国丘高校 1.39倍
生野高校 1.39倍
いずれの高校も、旧9学区制で言えば1番手校・2番手校ということになります。春日丘高校を除きすべての高校が文理学科併設校。このレベルの高校の門は、決して広くなってはいません。
来年度、これらの高校を受験しようと考えている中学生は、学力を伸ばすのは当然ですが、徹底的に内申を重視して欲しいと思います。確かに、上記の高校は、合格判定における内申書の比率が低めではありますが、このレベルの受験生にとって、公立高校の入学試験問題はそれほど難しいものではありません。入試当日の得点でさほど差が付かない以上、結局は内申書の得点で合否が決まってしまうということになります。新中学3年生(現在の中学2年生)は、肝に銘じられたし。
さて、文理学科を擁する10校の、後期試験(普通科)競争倍率を紹介しておきます。確定倍率です。男女比が重要なので、志願者数のあとに男女別の志願者数も示しておきます。倍率順に並べてあります。
学校名 募集人員 志願者数(男/女) 競争率
豊中 200 356(197/159) 1.78
高津 200 345(155/190) 1.73
茨木 160 275(134/141) 1.72
四條畷 200 338(160/178) 1.69
岸和田 200 288(168/120) 1.44
北野 160 229(128/101) 1.43
三国丘 160 222(120/102) 1.39
生野 200 277(142/135) 1.39
大手前 200 255(137/118) 1.28
天王寺 200 239(135/104) 1.20
学区制の改編後(9学区制→4学区制)、旧トップ高校の間でも、少しずつ偏差値の差が現れてきています。今回は、新学区内でややひけを取り始めたかと思われる高校の競争率が高い点が注目されます。具体的には、高津高校、茨木高校、四條畷高校です。文理学科前期試験の倍率順位とよく似た傾向を示している点も注目したいところです。
私事ながら、高津高校OBとしては、良質な生徒が母校に集まることを期待しています。自由な校風の好きな公立中学生は、是非。
最後になりましたが、受験生は身体に気を付けて頑張って下さい。健闘を祈ります。
<参考記事>
大阪府立高校文理学科の競争倍率(2011年前期入試)