京大入試問題ネット投稿者の不合格

そろそろこの話も終わりに近づいてきました。京大入試問題をネットに投稿した予備校生の話です。

asahi.com(朝日新聞社):ネット投稿の予備校生、京大は不合格 大学側が示唆 – 社会

本日(2011.03.10)、京大の合格発表がありましたが、上記のニュースを読むと、当該学生は不合格だったようです。

京大の広報担当者は予備校生の合否について「合格者の解答の中にはネットに掲載された解答と酷似または類似したものはなかった」とだけ説明し、予備校生が不合格だったことを示唆した。

上記の大学によるコメントは、おそらく、「全受験生の答案を通常通り採点し、合格基準に達している者を一旦決定した後、再び合格基準に達している者の答案を精査した」ということを言いたいのであろうと思います。

つまり、カンニングの有無は考慮の外に置いて、とりあえず合格者を決定した後、カンニングがないかどうかを精査するという(極めて面倒な)方法を取った、ということを強調しているのでしょう。

個人的には、これは賢いやり方だと思います。当該予備校生が、そもそも合格のラインに達していない場合、純粋に不合格となるだけで、カンニングによる不合格処分というややこしい問題にタッチしなくてすみますからね。

それにしても、この予備校生、カンニングをしても不合格だったわけですから、少なくとも今年の段階では、全く実力不足だったと言わざるを得ません。厳しいようですが、不正をして合格しようとしている時点で(他大学入試で練習までしていたとの由)、他の受験生に大きく負けているのだと思います。

当塾としては、携帯電話の早打ちやネット掲示板の利用に熟達するより、真剣に勉強することを、強く強くお薦めします。