LP盤を整理していて思い出した話です。
高校生の頃、アフリカ音楽に興味を持ち、色々聴いていたんですが、特に面白いと思ったのが、旧ザイールのポピュラー音楽でした。その頃はザイレアン・ポップ(ザイールのポップ)と呼ばれることも多かったように記憶しますが、旧ザイール共和国は1997年国名をコンゴ民主共和国に変更したため、今やザイールという国は地球上に存在しません。
そんなわけで、今の日本ではリンガラ・ミュージック(リンガラ語で歌われる歌)という語の方がポピュラーになっているようです。地理・政治が音楽の呼び名に関わることがあるという例ですね。
さらに思い出話。
20年以上前、ザイールのトップバンドが大阪にコンサートに来たことがありました。高校生だった私は喜び勇んでコンサート会場に出かけましたが、観客のほとんどが在日ザイール大使館員ばっかりでビックリ。小さい会場(近鉄小劇場)なのに空席も目立ち、メンバーも心なしか不機嫌だったような…。しかしコンサート自体は最高に面白かったことを今でもよく覚えています。