新学習指導要領と移行措置~1年が経過して #2

パート1からの続きです。

公立小中学校はミニマム(最低限)の学習内容を提供してくれる場所なのであり、それ以上でもそれ以下でもない、そう理解するのが一番現実に近いでしょう。学校に何でもかんでも求めようとすれば、結局は学校から何も得られないということになりかねません。この辺り、ご興味のある方は、以前このブログで取り上げた「欲ばりすぎるニッポンの教育」という書を読んでいただければよろしいかと存じます。

国語塾・宮田塾のブログ 書籍「欲ばりすぎるニッポンの教育」

じゃあ、最低限以上に勉強しよう(させよう)と思ったら、どうすればいいんだよ、お前は塾をやっているから誘導しているんだろう、とお思いかも知れません。少し正解です(笑)。

学校の内容以上の勉強をしたければ(させたければ)、学習塾の利用は大変合理的な方法だと思うんですよね。やっぱりプロですから。ちゃんとした塾で生徒にやる気さえあれば、きっと損のない支出だと思います。特に宮田塾なんかはいいですよね……(笑)。

まぁ、自画自賛の冗談はそれぐらいにしておきまして、金銭的または時間的に通塾の余裕がない場合もあるかと思います。そんな場合でも、学校レベル以上の勉強をあきらめる必要はありません。自分で、または、ご家庭で切り開いてゆくことは十分可能です。

もちろん、学習塾を利用するのに比べれば不便な点はあるでしょうが、そこは自助努力でカバー。参考書・問題集などの市販教材を研究・利用することになりますので、保護者様は子供の疑問点に答えられるだけの知識量を備えていただくことが必要で、それなりに勉強も必要だとは思います。これはやむを得ません。次に、保護者様の可処分時間を子供の指導に当てられるかどうかも問題になります。勉強は定期的にじっくり取り組まないといけないものの一つですから、結構な時間を見ておく必要があります。最後に、本人&保護者様のやる気や根気。お互いがやる気になり、それが持続できない限り、上手くゆきません。親子ゆえの甘えが出てしまう?そんなものは捨て去って下さい。それが無理なら、あっさりと他者に任せた方が賢明でしょう。

こうやって考えてみると、家庭で学習を指導するというのは、なかなか大変なものだという気がします。しかし、それがちゃんと出来るならば、かなりの効果を上げうるものだとも思います。