指導する側が動きまわるほうがいい

完全少人数制宮田塾の話。

こちらのブランチ(ってほど大げさなものではありませんが)では、生徒さんの数は小学生5名を上限とし、私代表と副代表の2人で指導いたしております。塾関係の方のご子弟をお預かりすることも実は結構ございまして、そうした方々から贅沢な指導環境だと評していただくこともしばしば。

確かに指導経験豊富なベテラン2人、しかもどんなレベルの問題でも指導OKな講師が(まあ限界はありますが……。国語なら東大京大レベルのものも全然OKですが、数学は高校の初歩ぐらいまでです)、ちょこまかと動き回っておりますので、比較的珍しいスタイルなのかもしれません。私たちの場合は夫婦で教えておりますので、人件費をあまり考えなくていいのが大きいんですけどね。

こんな小さな塾をどのようにしてか発見してくださり、遠方からお通いくださる方々が多いのも、我々としては大変ありがたいことと感じております。生徒さんや保護者様のニーズにできるだけきめ細かく対応させていただくことを日々肝に銘じつつ仕事に向かっております。

ある生徒さんは難関中学受験に向けて低学年から下準備、ある生徒さんは学校の勉強だけでは物足りないので高校受験を見据えて少しハイレベルなものにチャレンジ、ある生徒さんは学校の勉強についていくのが難しいので基礎を充実させるためのトレーニング、そんな感じで様々な生徒さんのニーズに合わせて指導しておりまして、指導時間中は結構てんてこまいなんです。

特に小学1年生が多いクラスだと、「せんせ〜わかりませ〜ん」が同時多発することもあり、私たちは狭い教室を走り回ることになります。大抵の場合は、「じがかっこからはみだしたけどいいですか」とか「せんはじょうぎでひきますか」とか、正直に言えばどっちだっていいですよ的な質問が多いんですが(笑)、そこは真面目な小学1年生、私たちも真面目に答えるようにしております。


さて、最近見つけた新型コロナウイルスワクチン接種会場のレポート。

「まさに逆転の発想だ!」福岡県宇美町が新型コロナウイルスワクチン接種会場で動きの遅い高齢者のために導入した方法が画期的で全国で広まって欲しい! https://togetter.com/li/1715496

動きの遅い高齢者のために導入した方法が画期的だと評されています。リンク先の映像を見ていてだくとお分かりになるように、ご高齢の方々が医師の前に移動するのではなく、医師の方がご高齢の方々の前を移動していくというスタイルです。なんでも1時間あたりの接種者数を10倍にできるらしい。

(注:「センシティブな内容」と表示されるかもしれませんが、単純な注射動画で刺激的だと思われる内容はありません。)

実は私たちの指導スタイルも、経験的に同じようなスタイルに落ち着いています。私たちが固定的に座っていて、生徒達がやり終えた課題を持ってきて指導を受けるというのも、一つの手だと思うんですが(私が小学生時に通っていた塾ではそういうスタイルが採られていました)、これだと生徒さんの方に「待ち時間」が発生してしまいます。また、列をなしている子供同士に交渉が生まれてしまう。

当初から私たちがちょこまか走り回るというスタイルを採っていたのは、無駄に待機している時間があったら勉強の方に少しでも時間を使ってほしいという考えからだったんですが、生徒さん同士が近づく機会を設けないこのスタイルは、ウイルス感染回避を考えねばならない今の時代に、図らずも適合的になっていると感じます。


あと、指導に用いる解答書や指導書の数があまりにも多く、指導の面でややタイムロスを起こしていたところも、つい先日解答書を電子ファイル化することによって効率をアップしました。みんなバラバラのテキストを使用しているだけではなく、去年などは教科書改訂時期が重なったため旧版新版が入り乱れて、合計200種類程度の解答書を用意していたんですよね。解答書を引っ張り出すだけでも一苦労(笑)。

今年はその辺りをスリム化して(と言っても100冊前後はあるんですが)、私たちも少し楽になりました。iPadやらChromebookやらの電子機器様様です。ちょっとした業務改善ですが、生徒さんの学力向上に少しでも役立てばと考えております。

妙に早い梅雨入りで鬱陶しいことこの上ありませんが、頑張っていきましょう!