『こぐまのケーキ屋さん』を読んで

『こぐまのケーキ屋さん』という漫画がありまして。

最近ネット上で人気を博しているこの漫画、何だかとても魅かれるものがありまして、発売日に購入しました。

到着した日の夜に読みましたが、すごくいいんですよね。ケーキ店の店長はなぜかこぐま。そのこぐまはケーキを作る名人なんですが、異常に世事に疎い。そんなのでどうやって経営していくんですか、仕入れは?集客は?税務は?なんて思うんですが、そんな野暮なことは言いっこなし。

作者カメントツ氏のTwitterから第1話と第2話を引用します。

 

なかなか楽しい話でしょう?

善良で優しい性格のこぐまは、見る者の気持ちを穏やかにしてくれます。冬の夜に、温かいコーヒーを店員さんと飲んで「しあわせですね……」という回があるんですが、これ、本当にそう思うんですよね。外が吹雪いているような夜に、妻と二人で温かいものでも飲みながら、どうでもいい話をする。やっぱり、そういう時間は大切です。


素直で善なる存在は周りを幸せにする。そうした意味において、映画『パディントン』によく似た詩情も感じます。そうそう、パディントン1もパディントン2も映画館で見ました。特にパディントン2はつい最近見たばかり。ブログ記事を書こうと思っていたんですが、忘れていました(笑)。

パディントン、もちろん子どもも楽しめる映画ですが、大人にも訴えかけてくるところの多い映画なんですよね。「他者との共生」というと大げさですが、立場の異なる人々がお互いに理解しあい協働すること、そして他者に対して善であることの尊さを説いていると私は見ました。この話はまた機会があれば。

話を『こぐまのケーキ屋さん』に戻します。このこぐま店長も上記のような美質を持っていて、それが人々の共感を呼んでいるんだと思います。実は、この漫画を読み進めていくと、最後の方に「なぜこぐまがケーキ店を営んでいるか」が分かるストーリーが載せられています。ネタばらしは致しますまい。ただ、このこぐまとケーキ店は大切な思いを運んでいるという事がよく分かるようになっています。

自分でケーキを買うという習慣、私にはないんですが、こんな店が近所にあれば、しょっちゅう通ってこぐまさんとの会話を楽しむことになりそうです。