妙に忙しい日々が続いておりまして、ブログの更新もままなりません。今日はちょっとした授業の一コマから。
小学1年生のカタカナ指導用教材に、カタカナ料理・食品のクロスワードページがあります。絵を見ながら該当個所に「オムライス」「サラダ」などと書き入れてもらう趣向なんですが、濁音・半濁音・長音・拗音・促音なども上手く取り入れられていて、なかなか上手くできた教材になっています。
例えば、「ジャム」とか「ピーナッツ」なんて言葉を小学1年生に書かせてみると、「ツ゛ヤム」とか「ピナーツッ」なんて表記がゴロゴロ出てきます。まだ幼いので、音と文字表記のリンクが弱いわけですね。「こんなふうにかこうね〜」とテキストに正解を書き入れ、正しい表記を練習してもらいます。
先日、「せんせ〜これなんてかくんですか」と聞かれて絵を見ると、「スパゲティ」もしくは「パスタ」の絵が描かれています。マス目の方を見ると、5マスになっているので、「スパゲ……」と言いかけましたが、マス目には「ナ○○○ン」と入っているじゃありませんか。
正解は「ナポリタン」なんですが、これ、小学1年生は知らないですよね。おっさん語すぎて(笑)。ケチャップ風味のスパゲティを「ナポリタン」と呼ぶのは、そして、よく食べていたのは、昭和世代の人々ではないでしょうか。教材作成者は昭和世代と見えます。
Wikipediaを見るとこんな風に説明されています。
パスタ料理の多様化
1980年代半ばごろまでは、飲食店におけるスパゲッティはミートソースかナポリタンの2種類(関東、東北ではイタリアンを加えて3種類)しかないことがほとんどであった。この2種のスパゲッティは、喫茶店、学校給食、食堂などでも広く親しまれるようになった。
1970年代から1980年代にかけて、スパゲッティの味付けや種類は多様化していく。また、1990年代の「イタめし」ブームによって、日本でも様々な本格的パスタが食べられるようになった。
その一方で、ナポリタンを供食する飲食店は以前より減少することになった。小説家の浅田次郎は、ナポリタンを見かけなくなった原因について、「主たる提供場所であった喫茶店が少なくなってしまったからである」と記し、自身の生家の喫茶店もバブルの影響で閉店したことを明かしている。
なるほど。ちょっとレトロな懐かしい料理のような気がするのも道理です。
最近、たまたま町で「ナポリタン」を食する機会がありました。その日の夕方は、一人で外食する必要があったんですが、今の御時世、密になりそうな店は嫌です。どっか適当な店はないかなと歩いていて見つけたのは、オープンカフェ。「ナポリタンあります」と大きな写真看板が掲げられています。
私は食に疎い方なので、食べ物にあまりこだわりはありません。というか、ほとんどありません。外の席には誰も居ないしここにしよう。ほどなく運ばれてきた「ナポリタン」は、懐かしい味でしたが、味は……。そういえば、小さい頃からあんまりナポリタンは好きじゃなかったんだった。頼んでから思いだした(笑)。
しばらく一人でもそもそ食べていると、隣のテーブルにお客さんが来ました。そのお客さん、結構大きなプードル6頭連れだったんですよね。リードで連れて歩くのが難しいんでしょう、リアカーで犬を連れて(運んで)きていました。
6頭の犬が私の真横でワッホワッホしています。落ち着かねえ!(笑) まあ、犬は好きですし、しつけのいいワンコちゃん達でしたので、私に向かって吠えたりじゃれかかったりはしないんですけどね。たまにはこういうのもいいか……。いや、私のナポリタン体験はどうでもいいですか。
「ナ○○○ン」を見て、他の言葉を思い出した人もいるかもしれません。
「ナポレオン」一番最初に思い浮かぶかも。
「ナシゴレン」ちょっとグルメな方でしょうか。
「ナフタリン」昭和の香りですね!
「ながズボン」昭和の言い方ですね!
「ながジバン」ずいぶんご高齢の方かと存じます。
そうそう、そろそろ「なつぶとん」を出さなきゃですね。夏に向けて頑張ろう。