人とつながり過ぎない

また女性アイドルへの傷害事件が発生してしまいました。

以前にも書いたことがあるんですが、ある人間が、他者を傷つけたり殺したりすることを心の底から願えば、悪意を向けられた側がそれを回避することは、ほぼ不可能であるように思います。

AKB傷害事件とオーストラリア国会議事堂 | 国語塾・宮田塾のブログ

何か対策があるんでしょうか?

色々な意見があるとは思いますが、私が思うに、誰とでも繋がろうとしすぎないことが大切なんじゃないでしょうか。つまり、不特定の他者との繋がりについて謙抑的であるようにする。

今の世の中、人との繋がりを増やすことや仲間が多いことを無条件に賛美しすぎなのではないか。もちろん、人との繋がりは重要なんですよ。幸せの最重要条件だと言っても言い過ぎではない。

しかしそれは、不特定多数の人々との繋がりではないはず。あくまでも、心を許せる特定少数の人々との繋がりでなくては。そういう意味で、Twitter や Facebook に過度にのめり込まない方がいいと思うんですよね。

見知らぬ人からアクセスされて新たな人脈が広がって……というと素晴らしい事のように思えますが、寄ってくる人は善良な人ばかりとは限りません。悪意を持って寄ってくる人もいるでしょう。最初は善良な人であっても、害意に満ちた人に変わることもあり得ます。

実社会であれば、そうした人との付き合いをコントロールすることは比較的簡単だと思います(嫌な人間に毅然と対応することが必要になりますが)。他者の目にも、その善悪が判断しやすいですし、身近な人への助けも求めやすいでしょう。

しかし、ネット上の付き合いだと、そのコントロールはとても難しいものになるのではないか。物理的障壁もなく、時間的な制約もほとんどない、そんなネット社会だと、他者にべっとりつきまとうことが簡単です。しかも、大抵の相手は、「悪意」でなく「好意」でつきまとって来る。

そうした「好意」の押しつけに辟易して、「好意」を遮断すると、「好意」は一気に「憎悪」へと変身する……。「愛情」と「憎悪」って紙一重ですからね。今回の傷害事件も、Twitter をブロックされたのがそのきっかけだと報じられています。

特に芸能人のように一般人から羨望の目で見られるような人々。そういった人々は、他者から簡単にアクセスできるような環境は絶対に持たない方が良いと思います。羨望が暗い怨念へと変わることがある、というか、そうなる機会を自ら与えているようなものではないか。


私の場合、一般人ですので、そこまで神経質になる必要はないと思っていますが、人との繋がりを築いて充実させてゆくという意味では、家族・親族・友人、それから塾関係の人々(生徒さん・保護者様・卒塾生・お問い合わせ下さる方々など)で、もう精一杯です。

当ブログがコメント欄を設けておらず、トラックバックも受け付けていないのは、そんな理由からです。こんな感じの塾だということをご理解いただければ十分なのであって、人脈を広げようなんて思いは全くありません(結果的にそうなることを拒むわけではないけれど)。ましてや、論争をしようなんて面倒な事はこれっぽっちも考えていません(笑)。

いや、以前いらっしゃったんですよ。当ブログについて異論があると当塾に電話をかけてきたご高齢の方が。私が不在でしたので、副代表が対応したんですが、やたら居丈高に文句を言いまくる。(そんなタイプの方はいらっしゃいませんが)生徒さんの親族なのかなと話を伺ってみると、縁もゆかりもない、遥か遠くにお住まいの方。

そういうノイズ電話は仕事の妨げになるだけですので、着信拒否にして終了ですが、ブログのコメント欄で応対すると、延々と無意味な「議論」が続いてしまうと思うんですよね。

異論があるのは全然構いません。というか、全員が納得する方が不自然です。でも、異論・反論をこのブログで取り上げるつもりもありません。ご自分のブログなりチラシの裏なりに書いてもらうのがいちばん良いかと存じます。

そんなわけで、長文の割にはそっけない作りのブログになってしまっています。ご容赦の程を。なお、塾に関するお問い合わせなどは、大いに歓迎致しております。誤解なさらないで下さいね。