難関校の国語入試問題は「肥沃(ひよく)」だ

この時期は休みらしい休みが取れず労働詰めの日々ですが、受験生の合格に少しでも役立とうと奮闘しております。

さて、宮田国語塾の方では、受験生の指導も大詰めということで、11月以降は志望校の実際の入試国語問題を利用して指導する時期としています。もちろん、全員が同じ学校を受けるなんて都合のいい話はあるはずもなく、各クラスの指導内容が大きく異なってきます。

それ故、授業準備作業が大量に発生し、前述のように休みが雲散霧消するわけですが(笑)、中学であれ大学であれ、やっぱり難関校の入試問題は、いい問題が多いですね。出題される先生方が、(おそらくは一丸となって)真摯に取り組んでいらっしゃるのが分かって、こちらも居ずまいを正さねばならぬ気になるような問題もあります。

過去入試問題が、学習する側にとって最適の素材であることは何度も当ブログにて申し上げているところですが、これは教える側にとっても当てはまることなんですよね。

国語の良質な入試問題に出会った時(難関校の問題はたいていそういう問題になっています)、いつも私の頭をよぎる言葉があります。

それは、”fertile” という言葉。辞書にはこう説明されています。

fer・tile
〖語源は「生み出す」〗

1 〈土地が〉肥沃な, 肥えた(rich)(↔ barren, infertile)

2 〈動植物が〉多産の, 繁殖力の強い, よく実を結ぶ; 〈人が〉妊娠可能な, 生殖能力のある

3 〖通例名詞の前で〗想像力に富んだ〈心など〉

4 〖名詞の前で〗育成に適した, 温床となる〈環境・状況など〉

(三省堂ウィズダム英和辞典(第3版)から抜粋して引用)

「読解力や表現力という実を多く結ぶ」

「栄養たっぷりで想像力を養う」

「学力育成に適した」

といった、教える側からの感覚がうまく一語で表せて、私にとってはとても便利な単語です。That’s it!

各種模試の問題は千差万別なので、一概には言えないんですが、実際の入試問題に比べれば、どうしても “barren (不毛な)” ことは否めません。そんなわけで、この時期、受験生としては、模試の問題や成績は気にせず、志望校の実際の過去入試問題に注力してもらえればと思います。とりわけ、国語はその必要性が高い科目でしょう。

で、ちょっと手前みそになって悪いんですが、上記のようなことを勘案して、当塾レギュラー授業で利用している問題集は、私の方で選定した実際の入試過去問題で編成してあります。各学校の問題作成者のご尽力のおかげではありますが、模試問題とは一味も二味も違うものになりえているのではないかと愚考する次第。

次の改訂時には、タイトルを『ファートル実力錬成問題集』にするのもいいかもしれません。半分冗談、半分本気(笑)。