除霊はしないよ

国際学力調査(PISA)の結果が公表されましたね。日本の子供たちの読解力はどんどん低下し、前回の8位から15位へ大きく順位を落としました。確かOECDからも「有意な成績低下」と指摘されていたような。現場にいる私からすると、むべなるかな、学校教育がこんな調子じゃ上がるはずがないよねと思うんですが、この話はまたいずれ。大学入学共通テスト(新テスト)の記述問題もこの話と大きな関係があるでしょうしね。

現在午前4時前なんですが、配布物を数百枚印刷する必要があって、プリンタをガシャガシャと作動させていたんですが、廃トナーボックスを交換せよとのアラートがいきなり表示されて仕事中断。前もって「そろそろ切れますよ」みたいなアラートを出しといてくれよ〜。それなら準備しとくのに〜。いきなり切れるなよな、ブツブツ……。即座に注文して明日には到着しますが、作業は暫し中断。

ということで、少し浮いた時間で記事を書いています。

漢字の採点をしていると、かなり面白い解答に出会うことがあるんですが(特に小学低学年)、最近印象深かった解答をご紹介。

問題:「馬肥える秋」
生徒解答:「馬たえる秋」

ウチの馬っ子のアオは、まんずよく働いてくれる馬っ子だべさぁ。だども、だども、えれえ歳をくっちまって、もう長くはあんめぇと思ってたさぁ。ほいたら、きのうの夜おそく眠るように息絶えたのさぁ。今までありがとよ、ありがとよ、おらはおめさのことを忘れはしねぇどつって、ずっとたてがみを撫でてやってたのさぁ。おら、さみしぐてたまらねだ。こんな秋晴れのいい日なのにのう。

連続ラジオ小説『馬絶える秋』、お楽しみいただけましたでしょうか。

……みたいなことを採点中に思わず考えてしまう解答ですね。「絶える」の反対で、「こえる」と読んでやってください。

問題:「序列」
生徒解答:「じょれい」

これ、漢検問題集にある問題なんですが、判で押したようにみんな「じょれい」って書くんですよね。もちろん「列」と「例」の勘違いなんでしょうが、あまりにみんなが「じょれい」「じょれい」と書いてくるので、新しい読み方でもできたのかとこちらが不安になるほど。

いや、ひょっとして塾内に「霊」がいて、「除霊」を求める存在が、塾生の答案を借りてメッセージを伝えてきているとか?まさかそんなことはないでしょうが、学力向上霊とか、塾繁盛霊とか、そういう霊ならいてくれてもいいかな……(笑)。あ、その場合は「除霊」したらだめですよね。そんな意味でも「じょれつ」って書いて欲しいななんて思う次第です。