新型インフルエンザ雑感 #1からの続きです。
2009年5月下旬、当塾も新型インフルエンザのために、1週間休講せざるを得なかった、という話は先程した通りです。
当塾としては、新型インフルエンザによるお休みの期間中の授業についても、可能な限り提供する義務があると考えますので、下記のような方法を取ることにしたのでした。
休業期間中の授業を録画し、一般家庭でご覧になれるDVDディスクに加工した上で発送致します。ご家庭のテレビ・DVDプレーヤをご利用になって、休業期間中の授業をご受講下さい。なお、インターネットによる動画配信の方が適切だと判断される場合は、ストリーミング形式またはダウンロード形式によって授業を配信する場合もございます。
当塾サイト「新型インフルエンザ等への対応」より
http://miyatajuku.com/9/9.html
http://kokugoschool.com/10/10.html
本当は、ネット配信した方がかなり事務作業を削減できるので、その方向も考えたのですが、現時点ではネット環境がご家庭によってバラバラであるという点から見送ることに。
(こういうこともあろうかと、家庭におけるネット環境を、生徒達に聞いておいたんですが、「お父さんしかパソコン触られへんねん」とか「仕事の邪魔になるから子供はパソコン触ったらあかんことになってる」という声が多数あったのでした。)
そんなわけで、ビデオカメラに向かって授業をしまくる(笑)→Macで編集→DVD作成→梱包→発送 という手順を踏むことになりました。時間的に切迫した中での作業でしたので、粗の目立つDVDだったかと思いますが、授業内容は伝えられたかと思います。喜んで何回も見てくれた生徒さんもいるようで、ちょっと恥ずかしいんですけど……。
関連記事:授業DVD発送完了
上記ブログ記事でもお伝えしたとおり、作業自体は大変だったんですが、一つの手順を確立できたので、塾としては得るところもあったかな、というのが現時点での感想です。何度もやりたい作業ではありませんが(笑)。
これもブログで少し触れたことがあるんですが、ちょうどこの頃、某新聞社から電話取材を受けました。新型インフルエンザへの対応についてです。せっかく取材してくれたので、当塾の取り組みを一通り説明させてもらいました。
後日、その新聞記事をネットで探して読んでみると(わざわざ買うほどのものでもない)、見事に当塾の内容は無視されていました。代わりに、他塾の記事が。忙しい中、わざわざ対応したのになぁ(笑)。
思うに、DVDで代替授業を提供したのは、塾界広しといえども当塾だけだったのでしょう。当塾は「家内制手工業」的な対応ができますし、私自身が電脳活用派(オタク?)ですので、そういうことが可能なわけですが、他塾ではそうもゆかないはずです。
当塾のような対応を報道してしまうと、「○○塾はなぜこうしない?」「○○進学セミナーもこうしてくれ!」という反応が保護者様から出てくることが容易に考えられます。大規模な塾ほど、対応するのに多大なコストがかかるので、「嫌な報道」ということになってしまうでしょう。
(大手予備校・塾では、代々木ゼミナールだけがネット上でビデオ講義の配信していたと記憶しますが、一般的にはそのあたりが人的・資金的に見て限界ではなかろうかと思います。)
そもそも宮田塾は、新聞紙面に広告を出してもあまり意味がないので、新聞社にほとんどお金を落とさない塾です。こんな塾を掲載して、大きな広告を打ってくれるスポンサー塾の不興を買っても、全然意味がありません。私が編集長でも確実に記事にダメ出しします(笑)。
まぁそんなわけで、記事は没になりましたが、ブログを読んでくださっている方だけに、内情をお知らせしておく次第です。
秋から冬にかけての新型インフルエンザ流行の可能性が高まってきていますが、気を引き締めて頑張ってゆきたいと思います。特に受験生は重々気をつけて下さいね。