「大阪府立高校のうち10校を進学特色校に指定し、難関大学への進学指導を強化する」とのニュースが、昨日の朝刊一面に掲載されました(5/29日付毎日新聞大阪版)。
以前から噂は流れていましたが、新聞一面を飾る所まで来たということは、ほぼ本決定なのでしょう。記事には、具体的な高校名も列挙されています。
北野、茨木、大手前、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田、豊中の10校です。
この10校では、1学年8学級のうち4学級を文理科(特進コース)とし、学区を撤廃する(つまり全府一区とする)スタイルで生徒を募集するとの由。
平成11年にもこの制度を導入する予定だそうですが、それが本当なら、現中学2年生は文理科に入学するチャンスがあるということになります。
これって、学区撤廃を別とすれば、旧9学区制の復活という側面がありますね。色々思うところもありますが、公立高校の復権という観点からは、ある程度の評価ができると思います。
時間がないので、気になる点を一つだけ。
この文理科、大阪府下から1学年で1500名~1600名程度を募集することになりそうですが、この人数は多すぎるんじゃないでしょうか。重点を「難関大学合格者数」に置くのか「難関大学合格率」に置くのかによって話は変わってきますが、後者から評価するとすれば、かなり厳しい数字が待っているような気がします。既に天王寺と大手前の理数科が合計160名を募集しており、良好な「難関大学合格率」を誇っていることを考え合わせる必要もあるでしょう(理数科と文理科とは統合されるという話もあるようですが)。
他の点についてはまたいずれ。
<付記>
以前、大阪府立高校理数科についても記事を書いています。