もう11月。小学6年生については実際に受験する中学校の過去問題演習期間に入っておりまして、毎日授業準備と授業に追われる日々です。
何度もこのブログでお伝えしているんですが、受験校で実際に出題された過去入試問題ほど大切な勉強素材はありません。ここでぐっと合格に近づいてもらえればという気持ちで頑張っております。
さて、昨日もテレビ局から出演の依頼があったんですが、この忙しい最中にそんな暇があるはずもなし。例のごとく「いやどす」と、にべもなく断らせてもらいました。済みません。そもそも暇があるなら他のことをしたいですし。
局の名前も聞かなかったんですが、最近のテレビって、私が幼い頃のテレビとはずいぶん様相が異なってきたように思います。
私があれこれと映像を見るのは、やはりYouTubeが基本。大好きな音楽関連を掘り下げていくと、宝石のような音楽・映像がザクザクと出てきます。「うわわ、このアーティスト、こんなライブやってたんだ!」「ええっ!この曲ってこんなアコースティックバージョンがあったのか!」「ふむふむ、こんな関連アーティストもいるのか、おお、これはいいな!もっと聴いてみよう」時間がいくらあっても足りません。
あと、バイク関連・MotoGP関連の動画も見だしたらきりがありません。昔は日本語と英語の動画しか見ていませんでしたが、最近は欧米圏言語の英語への自動翻訳が完全に実用化されていまして、見なくてはならない(いや見なくてもいいんだけど)動画が激増。気になるバイクについては、アメリカ・イギリスの二輪ジャーナリズムに頼るだけでなく、イタリア・ドイツ・オーストリア・スペイン・フランス・オランダのモータージャーナリストのレビューも観ているような次第。もう、各国の主要なモータージャーナリストの顔はすっかり覚えてしまっています(笑)。
そうそう、モトブログ(Motovlog,バイク乗りがツーリングに出かけたりしながらウダウダと話すような映像)も結構見ています。「あ〜、この道いいんだよな、わかるわかる」「あ、俺もここで先月写真を撮ったよ、すれ違ってたかも」地球の裏側の話もいいけれど、身近な場所に住む人々の話も面白い。
昔から比べると、本当に夢のような環境です。テレビの前に1000年座っていても、上記のような映像にはお目にかかれないですからね。
そんなこんなで、テレビ嫌いに拍車が掛かるというか、テレビに全く関心がなくなって、もう20年以上は経過したんじゃないかと思います。
私も中高生の頃は、一定以上の年齢の人が、芸能人の名前をよく知らない・覚えていない事を不思議に思っていました。記憶力が弱くなるには少し早いんじゃないの?
しかし、今になると事情がよく分かります。そもそも芸能人に興味がなくなるんですよね。興味がないものを覚えられるはずがない。
きれいな女性だなと思うような芸能人でも、なかなか名前が覚えられないのに、興味のない若手男性俳優なんかになるともう誰か誰だか全くわけわかめになっている私です。
興味のあるバイク・レーサーの名前やバンド・ミュージシャンの名前は速攻で覚えているので、記憶力の問題というより、興味の問題なんですよね。
いずれにせよ、地上波テレビの世界で起こっていることは、どこか遠い世界で起こっていることのように思えてなりません。
こうした現象は世界的に起こっているんじゃないかと思うんですが、日本の若い世代もやっぱりテレビ(地上波)にはもう見向きもしなくなってきているようで。
ネットニュースで知ったんですが、茂木健一郎がブログにこんな記事を書いていらっしゃいました。
地上波テレビ、衝撃の凋落。
https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/8398423.html
先日、心から驚いたことがあった。中学生と話していたら、「明石家さんま」さんを知らなかったのである。
「それ誰ですか?」と言った彼は、即座にスマホで調べていた。
若い人は、知らない人はすぐにスマホでググる習性がある。
「ああ、こういう人がいるのですね。」
絶句せざるを得ない。
彼は、テレビは一切見ないのだという。
動画を見たり、ゲームをやったりする。(上記ブログ記事より引用)
でしょうね、不思議はありません。小学生の生徒と話していると、それに近いことがよくあるんですよね。タモリとかビートたけしを知っている小中学生は、既に少数派になっているのかも。
また、ある、中高一貫校にうかがった時のこと。
全校生徒2000人くらいに、まず、「朝の連続テレビ小説、半分青いとか、まんぷくとか見ているひと?」と聞いたら、だいたい10%くらいが手を挙げた。ひょっとしたら、朝、学校に出かける前に、お母さんが見ているのを横から見ているのかもしれない。
続いて、大河ドラマ『西郷どん』を見ている人、と聞いたら、その結果があまりにも衝撃的だった。
なんと、2000人中、たった「一人」しか見ていなかったのである。があん。
その子は、まるでいけないことをしているかのように控えめに手を挙げている。
ぼくが子どものころ、大河ドラマは背伸びしても見るべきものだったのに。。。
大河ドラマを見ているのが、中高生2000人のうち、たった一人なんて。
時代は、すっかり変わってしまったのだ。
(上記ブログ記事より引用)
これも小学生や高校生を見ていて実感しています。私が付き合いのある生徒さん達は、受験生として忙しいことが多いので、テレビどころではないというのも大きいとは思うんですが、彼らの生活の中において、「テレビ番組」のプレゼンスが全くといっていいほど感じられないんですよね。
「わしが小学生の頃にはテレビというものがあってのう、決まった時間に番組が放映されておって、その時間になるとみんなテレビの前に集まったもんじゃよ。」
「え〜!おじいちゃん、昔の人ってバカだったの?」
なんて日が来るのかもしれません。いや、冗談抜きに。