気がつくともう週末。3日ほど前が日曜日だったような気がするんですが、もう日曜日です。時間が経つのが速すぎる。
さて、完全少人数制宮田塾の方は小学1年生からお受けいたしておりますので、小さなお子さんの勉強を見ることも我々の大切な仕事の一つとなっています。
小学低学年のお子さんと話していると、何かキャラとしゃべっているような気がするんですよね。この年齢になってみると。
いや、馬鹿にしているのではありません。小さな手で鉛筆を握りしめ、私達の出した課題に一生懸命取り組んでいるのを見ると、こちらも頑張らないとなという気にさせられるぐらいです。
子犬のようなきらきらした眼で見つめられると、なんだかこっちが恥ずかしくなるような気すらするんですが、そこは子を持つ父親。そんなそぶりは見せず、勉強を指導いたしております。
さて、小学低学年(特に男の子)に時々あるケース。
「せんせー、ゆびがいたいです。」
「指のどこが痛いのん?見せてみ。」
見せてもらうと擦り傷とも言えないような、ごくごく微細な傷が指にあります。言われないと分からないぐらいの傷です。というか、傷が見えない(笑)。
「ガマンして勉強できる?」
かぶりを振る小学生。
「そしたらバンソウコウを貼っとこうか。」
副代表がくるくるとバンドエイドを巻いてあげると、満足げに勉強に戻ってくれる……。このシーン、何度見たか分からないぐらいです。
正直、あまり痛そうには見えませんし、痛いとしても絆創膏を貼ったところで痛みが引くわけでもないでしょう。大人からすると、あんまり意味があるようには見えない。
しかし、私達としては、こうした子供たちの本心は、「大人にちゃんと構って欲しい」というところにあると考えています。つまり、こうした子どもは、大人がちゃんと見てくれているという安心感を(自覚的または無自覚的に)欲している、と解釈しているわけです。
私達の仕事は、お預かりしているお子さん達に真面目に勉強してもらって、学力を上げてもらうこと。だとすれば、「痛くないはずだ」とか「痛くても我慢しろ」と道理を言うことは下策でしょう。生徒に「構ってもらえない→勉強なんて嫌だ」という気持ちを持たせかねないわけですから。機嫌よく勉強してもらうことが学力向上には何より大切。
そんなわけで、(痛ければもちろん)痛くなくても絆創膏を貼ってあげることは、生徒にも私達にも大いに役立つ行為なんですよね。
もちろん、上記のような解釈はおくびにも出しませんし、あんまり引きずって心配そうにしたりもしません。「はい、これで大丈夫!頑張ってあと2ページやってしまおう!」と勉強ムードに乗せてしまう(笑)。
かくして、絆創膏は当塾において欠かせない備品となっております。