ちょっと気になる商品名や宣伝文句の話。
この商品名、何だか腑に落ちないところがありませんか?
古語で「よろし」というと「悪くはない」という消極的な評価を表す語です。積極的に「よい・素晴らしい」という事を表す語は「よし」。
つまりこの商品、「悪くはないレベルの・まあまあの」梅ジュースという感じになってしまっているわけです。本当は「梅よし」の方が適切ということになるんですが、それだと何か小料理店みたいな感じがするということで却下されたんでしょうかね。
そんな細かいことにこだわっているのは私だけなんでしょうけれど……(笑)。
次は先程見つけた、アマゾンWebサイト上の広告です。何だか気持ち悪くありませんか?
そうですね、「脅威」はダメですよね。「脅威」という語の意味は、辞書によると下記の通り。
強い力や勢いでおびやかすこと。また、おびやかされて感じる恐ろしさ。「戦争の脅威にさらされる」「脅威を与える」「脅威を感じる」
(デジタル大辞泉より引用)
スピーカーが利用者をおびやかしてどうする。
ここで用いるべき熟語は、びっくりするほど素晴らしいことを意味する「驚異」でしょう。
「胸囲」「強意」なんかだったら、担当者も間違いに気付きやすかったんでしょうが、この誤用は少々発見しにくかったかもしれません。
受験生は気を付けて下さいね。