各大学の卒業式シーズンですね。
先日はかつての生徒さんが卒業式帰りにご家族と共に当塾に立ち寄ってくれたんですが、折悪しく授業で忙しくしている時に、急な電話応対が重なっている真っ最中。私も副代表も応対することが出来ず、まことに申し訳ないことをしてしまいました。
授業終了後お電話を差し上げたところ、大学卒業後は東大大学院に進学されるとのことで、次の日には東京に発つとの由。きっと立派な研究者になられることと思います。当塾は日本の宝を育てています。自惚れすぎかな(笑)。
さて、わが母校京大の卒業式は卒業生がいわゆる「コスプレ」をするので有名です。もちろん全員がコスプレをするわけではなく、有志がやっているだけですが、普通の出席者よりマスコミに取り上げられるコスプレーヤー達の方が目立ちますよね。
このあたり京大生全員が好意的に見ているかというと、そんなこともないと思います。「京大らしくていい」という意見もあれば、「子供じみている」という意見もある。私の場合は、高校が大学と同じぐらい自由な環境でして、校則(慣例?)で卒業アルバムでは「絶対にコスプレをして撮影しないとならない」という風になっていたんですよね(笑)。これはこれで嫌な人は嫌だったと思うんですけどね。私はノリノリでしたけれど。
そんなわけで、大学生になってまでコスプレはもういいやという感じだったんですが、例年京大の卒業式はおもしろおかしくニュースで取り上げられるので、つい「今年はどんなコスプレがいるのかな」なんて見てしまいます。桃の節句に「変わり雛」を見るような感じと申しますか。
今年、面白いなと思ったのはウクライナ「ゼレンスキー大統領」のコスプレ。結構それっぽいし。もちろん、戦禍に苦しむ人々を笑うようなコスプレなら笑えませんが、敬意を払ったうえでの仮装ですから、嫌な気はしませんでした。しかも芸が細かいんですよね。必勝しゃもじ(岸田首相がキーウを電撃訪問した際に大統領に贈呈した)、うまい棒(首相が菓子を差し入れした?との報道があった)を片手に持ってましたからね。
「回転寿司で醤油をペロペロしてしまった高校生」の後に「ゼレンスキー大統領」がいる写真はあまりにシュールで、副代表と大笑い。なんで寿司ペロ君とゼレンスキー大統領がいっしょにいるねん(笑)。
京大卒業式めちゃくちゃ話題になってて嬉しいんだけど、実は今年は、京大職員さんが卒業式コスプレに圧力を掛けてきた初めての年でもある。
ゼレンスキーさんや寿司ペロさん達と邪魔にならない隅の方で記念撮影してたら、いきなり京大職員さん5、6人がビデオカメラ回しながら、 pic.twitter.com/KbeVNPnOCa— 京大職員同好会 (@kusyokuin) March 27, 2023
まあ、コスプレはやりたい人が楽しくやればいい。やりたくない人はやらなくていいというだけの話だと思うんですが、これを規制しようとするのはいただけないな。「京大職員同好会」の Twitter 上の主張はもちろん痛烈な嫌味。
★京大生は卒業式でコスプレやめろ!★京大の「自由の学風」を破壊しよう!★学生は黙って勉強だけしとけ!★学生は大学や政府に逆らうな!
で、この「ゼレンスキー大統領」のコスプレ、後日談がありまして、このツイートがウクライナ要路の人達の目にとまったらしく、駐日ウクライナ特命全権大使やウクライナ内務大臣顧問がリツイートしたんですよね。もう彼、ロシアに入国でけへんやん(笑)。
ウクライナ内務大臣顧問が彼の名前を知りたがっていたようなんですが、誰かがリプライして、「彼はヨンロウ(四浪)って呼ばれています」と。いやそれ、名前ちゃうから!彼の名誉のために付言しておくと、しっかり国家公務員試験にも合格されている立派な学生さんであります。
京大卒業式のゼレンスキー大統領のコスプレ、海外に見つかってしまうww
さて、来年はどんなコスプレ君、コスプレさんが見られるでしょうか。