Other September Songs

私は夏生まれのせいか、夏が大好きです。何歳になっても、夏が終わるのが寂しくてたまらない。副代表に「もう9月だよ、夏も終わりだね」なんて言われると、「夏は終わってなんかいないっ!」と強弁しています。例年だいたい12月ごろまでは、このやりとりを続けております。「今日は雪がちらほら舞ってるね。」「夏は終わってなんかいないっ!」意味不明ですけど(笑)。

さすがに9月ともなると朝夕涼しい日なんかが出てきますので、夏が去っていくのを頭では理解しているんですが、心では夏の終わりを認められないといいましょうか。涼しくなってきて、何となく切ない気持ちにさせられるのが嫌なのかもしれません。

そんな時に好んで聴く曲を挙げようかと思うんですが、よく考えたら同じような話をここに書いていましたね。今日は違う曲を。

September Song

Lou Reed / September Song

Kurt Weill の曲を Lou Reed が歌うというかなり意外な感じの取り合わせ。この曲が発表されたときにリアルタイムで聴いていた覚えがあるので、私が高校1年生ぐらいの頃の話です。ジャズシンガーの歌い方が「本当」なんだろうと思いますが、今聴いてみるとこのロック調の方もリラックスして聴けていいなと。歌い方はまるっきりルー・リード節、周りを固めるミュージシャンも(多分)気心の知れた面々とあって、ゆるい感じがイイ。

these golden precious days, I’d like to spend them with you.

そうですね、好きな人とのんびり過ごすのがいいですね、秋は。いや、人生って。

次は、山下達郎の『さよなら夏の日』でもと思ったんですが、個人的には夏はまだまだ続くので(笑)、それはまた別の機会にして、連想的にこんな曲はどうでしょうか。中学生の頃から聴き続けている曲です。

9月→収穫の季節→Harvest→ニール・ヤング→Heart of Gold

Neil Young – Heart of Gold (Official Audio)

“Heart of Gold” 直訳すると「黄金の心」ですが、辞書を見ると「美しい心」「優しい心」「高潔な心」といった意味合いがあるようですね。

I’ve been to Hollywood, I’ve been to Redwood
I crossed the ocean for a heart of gold
「優しい心」を求めて、ハリウッドへ行き、レッドウッドへ赴き、大海原を渡りもした。

Keep me searchin for a heart of gold
And I’m gettin’ old
年老いつつある今も、「美しい心」を探し求めている。

うん、やっぱりこの年になると、汚い心を持った人たちの話は聞きたくないなと思います。「優しい心」「美しい心」の話を聞きたいといつも思っています。そうなるには自分もそうあらねばならないとは思うんですが、修業が足りぬ私には、道まだまだ遠し。

I’ve been a miner for a heart of gold
私は「美しい心」を探し続ける「坑夫」

優しさを探し求め続け、汗を垂らし実直に労働に勤しむ。シンプルながら(というかシンプルだからこそ)とても美しい比喩だと思います。私も頑張ろう。