緊急事態宣言もとりあえずは解除されそうなムードになってきましたが、運動会やライブはダメでオリンピックはOKということになっている2021年の初夏。もう何が何だか意味が分からないですね(笑)。
私どもの塾の方は、いまのところ大きなトラブルもなく運営させていただいております。これも生徒さん達や保護者の皆様方の御協力の賜物と感謝いたしております。
さて、個人的に結構大きな影響を受けているのは、音楽や映画の方。先月は名古屋でイースタン・ユースのライブを見る予定だったんですが(大阪の日程は仕事と重なっていたのです)、緊急事態宣言によってあえなく中止に。チケットが入手できた喜びに、イースタン・ユースTシャツまで購入して超・超楽しみにしていたので、心からガッカリです。
イースタン・ユースというと、激しいハードコア・パンクバンドというイメージがあるかもしれませんが、このバンドを好む人は結構音楽マニアというか、音楽愛好偏差値の高い人が多いイメージもあります。
何が言いたいかというと、ライブでめちゃなことをする客は皆無だと信じられるバンドなんですよね。実際、近時のライブ映像を見ると、「ソーシャルディスタンス」「マスク絶対着用」「一緒に歌わない」「飲食しない」「踊らず座って見る」といったルールが厳守されています。だからこそ、私もライブに行こうと思ったわけなんですが、緊急事態宣言の再発令を重く見たメンバーの苦渋の決断により、今回はライブ中止。私たちファンは彼らの判断を尊重するしかありません(もちろん、彼らの決断は立派な決断だと思います)。
具体的には、東京(渋谷)日程だけが実施され、名古屋と大阪の日程がキャンセル。仕事の都合上、名古屋にしか合わせられなかった私は無念の払い戻し。
先程、東京のライブの模様がYouTubeにアップロードされたんですが、やっぱり直に見たかったなあ。この「男子畢生危機一髪」のテーマは「男子たるもの安定なんてどこにもないんだよ、一生危機的状況で生きるんだよ」ということ。コロナ禍の時代、これは女性にも、つまり人間全てに言えることだと思います。そう、大人にも子どもにも。
吉野寿氏の文学味溢れる歌詞、というか文学そのものがいつも私の胸を打ちます。
畢生(一生涯)安定などないこの世に生まれてきた私たちは、夜も昼も走って走って駆け抜けるしかない。しかし、走りながら見るからこそ、夏の雲・冬の朝焼けといった厳しい景色が胸に刻まれる。かよわき我ら人間は目を伏せ、口籠りながらも、一生を走り抜ける。美しい景色を胸に焼き付けて。畢生危機一髪。だからこそ人生は面白い。私の解釈ですが。
eastern youth -Live Archive, 2021/04/17 Shibuya Club Quattro-
「男子畢生危機一髪」
作詞:吉野寿数多の溜め息が
季節を飲み込むので
私は思わず目を伏せる
小さな影法師何処へ行く
足早に急ぎ行く
名も知れぬ人走って、走って、走り去る!
月光と太陽を駆け抜ける!真昼の眩しさが
景色を燃やすので
私は思わず口籠る
さざめく屋根瓦現れて消えて行く
夏の雲
冬の朝焼け走って、走って、走り去る!
月光と太陽を駆け抜ける!
イースタン・ユースの数多の名曲をライブで聴ける日が来ることを願いつつ擱筆。