The Bucket List

ちょっと前、映画「最高の人生の見つけ方」を見てきました。原題は “The Bucket List“。素晴らしい映画でした。

ジャック・ニコルソンが演ずるのは、一代で巨万の富を築いたアクの強い男。一方、モーガン・フリーマンが演ずるのは、町の小さな自動車整備工場で40年以上働き続けた男。

対照的な二人ですが、頃を同じくしてガンに冒され、余命6ヶ月と宣告されます。ひょんなことから友人になった二人は、余生を最高のものとすべく、病院を飛び出して…というストーリー。

まず何より、主演二人の演技力の高さに脱帽。ある意味、手あかにまみれた「人生を楽しむべし」というテーマに、ここまで説得力を持たせることが出来るのは、二人の芸の強靱さにあると思います。

と、映画の内容はこれぐらいにして、塾ブログらしく英語・国語の話題に続けます。

原題の “The Bucket List” は “kick the bucket” という表現を元にしています。”kick the bucket” は、日本語にすると「くたばる」といったところなので、”bucket list” は、「くたばる前(にやりたいこと)リスト」ということになります。主演の二人がリーガルパッドにやりたいことを書き連ねてゆくんですが、これが”bucket list” になります。

映画の要所要所で、このリストが大写しになるので、観客としては “bucket list” という言葉が心に刻み込まれます。邦題はそういう観点からすると、大きく外している気がします。まぁ、邦題一つで興行収入が大きく変わるそうなので、仕方がないのかもしれませんが…。「バケツリスト」では、多分お客さんが入らないでしょうし。

さて、”bucket list” には、いくつもの項目があるんですが、その中に「世界最高の美女とキスをする」という項目があります。モーガンが「どうやってそんなことできんだよ!」と言うと、ジャックは悪戯っ子のような笑みでこう返します。

“Volume!”

単純に日本語にすると「量!」というところでしょうが、字幕作成者はこう訳していました。

「数をこなす!」

上手い!ここはジャックの女性観・恋愛観も盛り込まれている台詞なんですが、達意の日本語だと思います。

実は「世界最高の美女とキスをする」という項目は、後の感動的なシーンの伏線にもなっているんですが、ネタバレになるので、これぐらいにしておきましょう。

オススメの映画です。