私、小さな頃は、両親・父方の祖父祖母と暮らしていたんですが、お正月が来ると祖母の教えを思い出します。
それは、「お正月には働くな」という教えです。
一年の計であるお正月からバタバタ働いていると、一年中仕事に追い回される年になってしまう。だからお正月三が日は絶対働いてはいけないという趣旨です。
昔の女性は家事に追い回され、お正月ぐらいしか骨休めできない。それを正当化するという背景もあったのかもしれませんが、それ以上に、「仕事に追い回されて一生を終えるのは愚かだ」という、祖母の人生観が表れていたように思います。
私も、個人的には、仕事一辺倒の人生はつまらない人生だと思います。家族と充実した時間が持てないなら、好きなことに費やす時間が持てないなら、何のために働いているのか分からない。
でも、「お正月は働くな」というルール、なかなか守れないんですよね。塾仕事でたまっていた雑用をこなしてしまったり、ちょっと気になっていた分野の勉強をしてみたり。
あぁ、今年も仕事で忙しい一年になってしまいそうな(笑)。それはそれで有り難いんですが、祖母の教えを守るのはなかなか難しいなと思うお正月であります。