iPhoneと塾業界

ご存知の方も多いとは思いますが、iPhoneとは、米Apple社が昨年発売した画期的なモバイル端末です。どれぐらい画期的かは、星の数ほど解説サイトがあるので、そちらをご覧いただくとしますが、現時点では日本国内で発売されていません。

しかし、ネットのニュースを見てみると、年内発売が決定したようです。キャリアはソフトバンクモバイル。う~ん、個人的には契約が面倒そうですが、あまりにもiPhoneが魅力的なので、おそらく導入するかと思います。

iPhoneと他の端末を比較すると、大人と子どもぐらいの機能差があるので、携帯業界にとっては「黒船来航」となるはず。これはなかなか面白い見物になりそうです。

これほど発達した日本の携帯業界ですが、実は外国における競争力が全くと言ってよいほどありません。日本独自の方式にこだわったため、海外でのシェアが著しく低くなっているんですね。こうした状況を政府(総務省)もかなり危惧しているはずですが、ますます情勢は悪化していくのかもしれません。日本のメーカーが海外の市場になかなか参入できない一方で、アッサリと海外のメーカーが日本市場に参入してくるわけですから。

よく考えてみると、塾業界にもよく似た事情があるのかもしれません。塾という性質上、それぞれの国独自の教育環境や言語が大きな参入障壁になっており、日本の塾が海外に発展してゆくということが難しいわけですから。

もちろん、逆に言えば、日本語や日本独自の教育環境が参入障壁になって、海外の塾が日本に乗り込んでくるということも難しいんですが、それ以上に、(東アジア圏を除いて)海外にはほとんど塾というものがないそうです。そんなわけで、これからも塾業界の「黒船来航」は考えにくく、ずっと「鎖国」は続きそうです。このあたりが携帯業界との違いでしょうか。