国語(大学入試で言えば現代文になります)という教科は、その性質上、何か一つの体系を身に付ければ、すべての文章が読解できて、問題もスラスラ解けるようになる、というものではありません。
少なくとも国語に関する限り「○○方式でバッチリ!」とか「○○法なら完璧!」というような言葉は宣伝文句にすぎないと思います。学問に王道なし、安易な手段に踊らされるのは愚かです。(そもそも「○○方式」や「○○法」が画期的な指導方法で、万人に効果を上げるのであれば、とっくの昔に学校教育に導入されているはずですよね。)
しかし、逆に言えば、その体系化しにくい内容を、授業や各種問題の分析などから吸収できれば、大変合理的に勉強が進む科目でもあります。はっきり言えば、少ない勉強時間で合格点に達する科目になりうるわけです。
具体的には、国語の基礎力があれば、半年程度で十分難関中学の入試問題にフィットできるでしょう。(大学入試問題ならもう少し欲しいところですが。)
基礎力のない場合は、基礎から積み上げてゆくことが必要なため、やや時間がかかることになります。したがって、受験学年までには、国語の基礎力を築き上げておきたいところです。国語の基礎力を築くことは、他の教科にも必ず良影響を与えます。国語の優先度を高めるべきだと考えるゆえんです。