子ども時代の体験と学歴・収入の関係

最近あれこれと取りざたされることが多い独立行政法人ですが、ある独立行政法人から、こんな調査結果が発表されました。
asahi.com(朝日新聞社):外で友達と遊ぶ子ほど「高学歴・高収入に」 独法調査 – 社会
(以下の引用部分はこの記事による)

 子ども時代に自然に触れたり、子ども同士で遊んだりした体験が豊かなほど学歴が高く、大人になってからの収入も多い――。独立行政法人・国立青少年教育振興機構が、そんな調査結果を発表した。

なんとなく分かる気がします。ポイントは「自然」「子ども同士」という部分でしょう。このブログでも何度か「早期教育」「幼児教育」の危うさについて書いていますが、そうした話を裏書きしているデータであるように思います。

年長児がちょっとひらがなを勉強するなんていうのはいいんです。私が言いたいのは、あまりにも早くから英才教育!受験受験!と追い立てると、逆に成功しないケースが多い、ということです。

友人や元生徒達に、いわゆる一流大学卒の人が何人もいますけれど、「早期教育」「幼児教育」を受けてきたという話は聞いたことがありませんし、自らの子どもにそうした教育を施しているケースも見ません。遊ぶべき時期は遊び、学ぶべき時期は学べばよい。

「海や川で泳ぐ」「かくれんぼや缶けりで遊ぶ」「弱い者いじめやケンカを注意したり、やめさせたりする」といった子ども時代の体験について、「何度もある」2点、「少しある」1点、「ほとんどない」0点という具合に点数化した。
 その結果、点数の上位層は大学・大学院卒が50.4%と過半数を占め、中位層では48.6%、下位層では45.4%と徐々に割合が下がった。
 現在の年収との関係をみると、「750万~1千万円」「1千万円以上」を合わせた割合は、上位層の16.4%に対し、中位層12.7%、下位層11.0%だった。

良好な生育環境→学歴が高くなる→大人になってからの収入が高くなる」というのは、かなり露骨な調査結果ですが(笑)、真実なのかもしれません。

自然は偉大なり。友人もまた偉大なり。早期教育の教室が逆立ちしたってかないっこありません……。