先程読んだニュースから。
大学生の基礎学力低下、提携の高校で補習へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
大学生の基礎学力の低下が問題となる中、埼玉県の県立高校が来年度から、提携先の大学生を聴講生として受け入れることになった。
大学が独自に高校レベルの補習を行うケースは増えているが、高校への“差し戻し”は異例。歓迎ムードの教授たちに対し、学生からは「恥ずかしくて通えない」との声も上がっている。
提携したのは、県立吹上秋桜高校(鴻巣市)と、県内にある大東文化大(東松山市)、ものつくり大(行田市)。高校生が大学で講義を受けるなどの「高大連携」を3月に締結した際、学力不足の学生の受け入れでも合意したという。
学生は高校生と一緒に授業を受け、授業料は1科目年間1750円前後を想定。対象となる科目や学生など詳細は今後決める。
(上記記事より引用)
確かに、下位大学生の学力が低下しているのは事実でしょう。しかし、高校に補習をお願いするというのは、かなり倒錯した話であるように思います。
大学の授業について来られない学生をはねるために大学入試が存在するはずなんですが、そうした建前はとうに崩れ、かなりの数の大学内で高校内容の補習が行われているのは周知の事実。今回はそれをさらに越えて、大学生が高校に補習を受けに行くというわけですから、訳が分からない。
根本的には、大学の授業に耐えられないレベルの生徒を入学させること自体が問題なんですが、やはり大学も一種のビジネス、そうも言っていられないというのは分かります。
ただ、今回の話は行き過ぎじゃないでしょうか。そのうち大学生が中学の授業を受けに来たりして(笑)。二次方程式が解けない大学生はゴマンといるわけで、近い将来、笑い話ではなくなるのかもしれません。
<追記>
こんな記事も見つけました。一ケタの足し算プリント……。嘘だと言って欲しい。
補習教育(2) : 大学の実力 : キャンパス : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)