塾長、勉強スベシ

塾の代表者という立場上、生徒に「勉強しなさい」と言わねばならないことがよくあります。根本的には、本人がやる気を出さない限り、いくら言っても無駄だということは百も承知なんですが、かと言って、塾長が「勉強しなくていいよ~、えへへ~」でも困るわけです(笑)。

で、いつも思うんですが、人に勉強しろという以上、自分も勉強していないとなりません。

昔の話になりますが、私が中学生の頃って、職員室ではタバコをくゆらせている先生方が結構多く、かなり煙たかった覚えがあります(いかにも昭和時代だ)。こういう先生方が生徒指導で、ちょっとワルぶった生徒に「タバコを吸うな!」と怒鳴りつけるわけなんですが、それってどうよ、と中学生の私は思っておりました。喫煙している人が「喫煙するな」と言っても、説得力ゼロなんじゃ……。私自身、タバコは大の苦手で、今まで吸おうと思ったことすら無いんですが、今振り返ってみても、やっぱり説得力という面でおかしい気はするんですよね。

これって勉強にも同じ事が言えると思います。自分が勉強していないのに、人に「勉強しろ」と言っても、説得力ゼロですよね。塾で人に教える立場にある以上、やっぱり自分も勉強しないと。

小学生ですら、(中学受験生であれば)入試直前などは一日10時間程度勉強しているわけですから、教える側も、時間さえ許せばそれぐらいの勉強は楽々こなせるパワーを持っていないといけないでしょう。

もちろん、今更100マス計算や中学校の英文法を勉強するという意味ではありません。年齢・立場に応じて勉強せねばならない事柄はごまんとあります。私も勉強したい事は数え切れないほどありまして、毎日時間をやり繰りして、何らかの勉強をするようにしています。

まぁ、個人的には勉強が嫌いな方ではないので、机に向かって勉強している方がストレスの解消になったりするんですが、人にこの事を言うと「プッ!オタクだぜ」みたいな顔をされるんですよね……。

そんなわけで、普段そういう面は表に出さないようにしております。「宮田塾の塾長、『勉強なんてしてないよ~ほほほ~い』みたいなアホ顔してるけど大丈夫かいな?」なんて思わないで下さいね(笑)。

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