民間人校長と塾講師の不祥事など

学生の夏休みもそろそろ終了、既に新学期が始まっている人もいます。当方も何とか夏期を乗り切れそうで一安心。本当にこの時期「忙中無閑」なんですよね。

前回「暑苦しい音楽」という記事を書いたものの、朝夕は少し涼しくなってきました。私、暑さにはかなりの耐性があると自任しているんですが、寒さはからっきしダメ。もう二ヶ月もすれば、寒さに震える時期が来るかと思うと、もう少し夏に頑張ってもらいたい気がします。


さて、大阪市の民間人校長、またやらかしました。

朝日新聞デジタル:民間人校長、セクハラか 大阪市立小、児童の母の体触る

大阪市教委が今春採用した市立小中学校の民間人校長(11人)の一人で、小学校に着任した男性校長(59)が、飲食の場で児童の母親の体に触るなどのセクハラ行為があったなどとして、市教委が近く懲戒処分にする方針を固めたことがわかった。市教委は減給以上の処分を検討しており、来月にも正式に教育委員会会議で審議する。
(上記リンク先記事より引用)

これは制度というより、個人の資質の問題だと思いたいんですが、以前取り上げたように、イージーな民間人登用を続ければ、ますますこういう事件は増えるだろうと思います。

大阪市の民間人校長制度:国語塾・宮田塾のブログ

校長、学校やめるってよ:国語塾・宮田塾のブログ

それにしてもこの事件、当該学校の保護者さんたちは、子どもにどう説明するんでしょうか。当の校長もどんな顔をして生徒や教員達に応接するんでしょうか。自分が生徒なら、校長の前に出たとき、笑いを堪える自信がありません。「このおっちゃん偉そうに言ってるけど、セクハラで処分されたんだよな〜、プププッ。」ま、世の中の実際を知るという意味では、いいのかもしれない(笑)。

そうそう、塾の方でも逮捕者が出ましたね。個人的には上記の事件より、こちらの方が嫌な気になる事件です。

塾で女児にわいせつの疑い 浜学園グループ講師 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

学習塾の生徒だった小学生女児の体を触ったとして、大阪府警捜査1課は21日、大手進学塾「浜学園」グループの講師・佐藤功一容疑者(28)(同府茨木市双葉町)を強制わいせつの疑いで逮捕した。
発表では、佐藤容疑者は昨年12月上旬、府内の同グループ学習塾の教室で、女児に「勉強するのと、こちょこちょするのどっちがいい」と尋ね、胸を触るなどした疑い。容疑を認め、「昨年8、9月頃からやっていた」と供述している。
(上記リンク先記事より引用)

もうね、勘弁してくれよと。真面目にやっている塾まで不審の目で見られるじゃないですかと。当塾の場合、妻と二人で運営していますので、ご安心していただけるとは思うんですが、それでもやっぱり嫌な気になるニュースです。

別に私も聖人君子というわけではありませんが、少なくとも塾の運営に関しては、真面目にやっているつもりです(ほとんどの小規模塾はそうだと思う)。大規模塾のバイト講師でも、最低限、犯罪を犯すような人は採用時点でスクリーニングしておいて欲しいなぁ。


そう言えば、先日も、「塾でバイトの講師に習っているが成績が全く向上しない」というご相談を受けました。私からすれば、それは当然の帰結だと思うんですが、意外に大規模塾の看板で安心されてしまうんでしょうか。

資本主義の世の中である以上、講師も合理的経済人の一人だと措定するべきであり、達成される価値とそれを達成するためのコストとの差を最大化する方向に動いていると見なすべき。仮に賃金が一定であるとすれば、労働量の方は最大限削減することが合理的である……って、堅苦しすぎる説明ですかね。この話は人からよく聞かれるので、もう少し敷衍した記事にしてみたいと思います。