忘れ物と置き勉

近時の子供は忘れ物が多くなっている気がします。塾でも、忘れ物があれば注意していますが、なかなか直らない場合は、説教&ご家庭へ連絡、ということになります。

忘れ物を注意するのは、かなりの確率で成績との関連性が見られるからです。つまり、忘れ物が多い生徒は、成績が向上しにくいという関係があります。

宮田塾では、小学高学年の理科・社会については、中学受験しない生徒についてもできるだけ受験生と同レベルになってもらうよう、ヴォリュームを多めにしていますが、基本になるのは、やはり学校の教科書レベル。

そういう訳で、小学高学年については、学校の教科書(理科や社会)を塾にも持参してもらって、解説したり、問題集を解いてもらったりするわけです。

しかし、最近は学校の先生が「置き勉」を強制することが増えてきて、塾としては少し困っています。

置き勉」という言葉、ご存知かと思いますが、学校に教科書類を置いて帰ることをいいます。私が小学生の頃ですと、そんなことが見つかろうものなら、職員室呼び出し&先生にボコボコにされる、という風だったので、隔世の感があります。

生徒達の話を総合すると、やはり学校においても教科書を忘れる生徒が大変多く、教科書を学校に置いておかないと授業が成立しない、という事情があるようです。

かといって、現状追認してしまうのもどうか…。家に帰って復習すべし、というのが少なくとも学校の建前だと思うんですが、建前さえも崩れてきている感じがあります。

忘れ物は恥ずかしいことだ・悪いことだという規範が弱まってきたのだとしたら、ちょっと恐ろしい気がします。