天才 井原西鶴 Part2

Part1からの続きです。

ちょっと百科辞典も見てみましょう。小学館『日本大百科全書』は、西鶴の代表的な作品をこう評しています。

(世間胸算用を評して)「作家西鶴が到達した人間観照の深さがあり、他の追随を許さない独自の世界が出現している。」

(西鶴置土産を評して)「転変きわまりない人世の諸相に限りない愛着を示し続けた西鶴は、人生の真実をはっきりと見据えたのであり、ここに後世の批評に堪えうる真価がある。」

正直、小中高の学生には不適切な内容も多い作家ですが(笑)、興味を持たれた大人の方は、一読してみて下さい。なお、現代語訳では西鶴の文体独特のスピード感・テンポが味わえません。解説付きの原文で是非。

ちなみに墓所は、塾からほど近い大阪市中央区上本町四丁目、誓願寺というところ。色々な有名文士が詣でたところでもあります。

以上、西鶴生誕366年を記念して書いてみた記事でした。
(うるう年ということで…。)