宮田国語塾ご入塾ご希望のパターン(夏期/年末期)

随分暑くなってきましたね。8月生まれのせいなのか、私の身体は耐高温仕様になっておりまして、気温40度ぐらいなら平気で活動できます。もちろん涼しいに越したことはありませんが、炎暑カモ〜ンという感じ。その分、寒さに非常に脆弱な仕様になってるんですけどね。多分、身体稼働適温が人より10度ほど上に設定されているんだと思います。

一方副代表の体は耐低温仕様。つまり暑がり。そんなわけで、一緒に部屋にいる時の温度調節がなかなか難しいんですよね。「この部屋寒くない?」「え〜っ!めっちゃ暑いやん!」みたいな。

世の中では、この体感温度差が夫婦不和や離婚の原因になっていることもあるのではと、毎年真夏になると思っています。ウチは大丈夫ですけどねっ、多分、多分、多分っ!


で、当塾(宮田国語塾の方)の話ですが、こちらも真夏になると、毎年のように同じパターンが見られます。

当塾の新年度スタート時期は2月とさせていただいているんですが、空席がある限り、原則としていつでもご入塾いただけるように致しております。つまり3月からでも、6月からでもご入塾可能。ただ、実際上は上述の年度初め(2月)にお入りくださる方が最も多いように思います。当塾の方も、入試直前期までの通年でカリキュラムを組み立てておりますし、区切りもいいですからね。

それなりに多いのは、8月末から9月頭にかけてのご入塾。当塾の場合、入塾に際して保護者様と面談を行わせていただき、かなり詳しいお話を伺うことにしているんですが(学力向上のために必須だと考えております)、そこから判断するに、8月末頃ご入塾になる小学6年生によくあるパターンは次の通り。

小学5年生になる頃までは、得意とまでいかなくとも、別段国語で困ることはなかった。

小学5年生になってみると国語の模試偏差値が次第に下がり出す。

大手塾授業と家庭復習でなんとかだましだましやってきたけれど、小学6年生になるとさらに国語の成績が低下。大いに足を引っ張り出してクラス降級。志望校のランクダウンも打診されるようになる。算数は好調なのに……。

この夏期講習でなんとか国語の成績を向上させて、志望校合格が望めるようなラインにまで学力を挽回したい、真剣に頑張るぞ(頑張らせるぞ)!

夏期終了後の模試で国語の偏差値を見ると今までとほとんど同じ(または低下している)。

どうしよう?そうだ、「宮田国語塾」とかいう塾があったな、一度問い合わせてみよう。

当方としては毎年のように承るお電話でして、同じ録音を聴いているのかと思うこともあるぐらいなんですが、小学生本人や保護者様にとっては切実なお悩みのはず。もちろん、できるだけのお力になりたいと存じておりますので、細かくお話を伺っております。

正直に申し上げますと、この時期からスタートされて効果が上がるかは、その生徒さん次第です。真剣に授業に取り組んでくれるか、こちらの伝える作業に真面目に取り組んでくれるか。

大変な勉強量や精神的重圧の中で、当塾を選んでくださることは重々承知致しておりますので、生徒さんに決して過度な負担を掛けぬよう気を遣ってはいますが、90分間真剣に授業を聴き、答案を作成するって、小学生にはやっぱりそれなりに負担だろうと思います。そこで真剣さを貫き通せるか。

そのあたりの問題がクリアできる生徒さんなら、当塾はお力になれると確信しています。欲を言えば、もう少し早めに来てくれていたならもっと改善できたのになと思うケースもあるにはありますが、過去を振り返っていても仕方がありません。残り時間で出来うる限り志望校合格にフォーカスして合格に賭けることになります。


次によくあるご入塾のご希望は、11月頃でしょうか。先述のような状況がさらに悪化しているパターンが一つ。これは客観的に見てかなり難しい状況でして、正直に言えば、第一志望校を変更されるのが望ましいと考えております。時間的余裕から考えて、当塾がお力になれるとも考えにくいため、原則として入塾はお受け致しておりません。

この頃のもう一つのパターンもご紹介しておきましょう。模試では国語偏差値も良好で安心していたのに、いざ第一志望校の実際の入試過去問(いわゆる赤本など)を解いてみると、まったくと言っていいほど点数が取れない。何年分練習しても同様。どうすればよいでしょうかというご相談です。

こちらもかなり根は深く、正直に言えば、第一志望校を変更されるほうが安全なのではないかと考えております。どうして志望校に合わせた国語の勉強をしてこなかったのか、どうして大手塾のカリキュラムと志望校問題のフィッティングを考えずにきてしまったのか、そこが大きな問題なんですが、もう修正していく時間的余裕はありません。というわけで、先述のパターンと同じく、当塾がお力になれるとは考えにくいため、原則として入塾はお受け致しておりません。

別に大手塾の国語授業が悪いというのではありません。その授業やシステムがフィットするのであれば、その生徒さんには、志望校合格への最短の道になっているだろうと思います。

ただ、国語の場合は、個々人間で文章読解力や表現力・記述力にどうしても大きな差があります。かなり国語ができる生徒達の最大公約数を考えた大手塾授業では、なかなか合格に繋がらない小学生達が多いのも事実。そういう受験生は、どうしても個別的に読解の様子や書いた答案を見せてもらって、一人一人丁寧に修正していく必要があります。

(この問題については下記のような記事を書いたことがあります。)

大手塾で国語を伸ばすのが難しい理由

 

つまり言いたいことは、「構造的問題」だということです。大手受験塾のシステムや国語指導で志望校合格のための学力が身に付かないなら、それは大手塾が悪いのではなく、また生徒さんが悪いのでもありません。どちらも真剣に努力しているんですから。お互いの努力が噛み合っていない、ミスマッチが起きている、そう理解すべきだと思っています。

もちろん、真剣に努力しないとダメです。努力せずにうまく楽して合格できないかな(させられないかな)、ってそんなのは問題外ですけれど、真剣にやっている人やご家庭が結果を出せないのは、やっぱり悲しいですよね。そこを何とかしたいな、志望校に合格してもらいたいなと思いつつ日々努力している次第です。


大学入学共通テストが始まって3年、読解力のない大学受験生は不要だというメッセージが、どの科目からもひしひしと伝わってきます(数学からでさえ!)。この塾を初めて20年以上が経過していますが、開塾の頃よりも明らかにその傾向は強まっています(このあたりの話も書きたいんですがまた別の機会に)。

文理の別を問わず、少なくとも国公立大学受験には、どうしても本格的な国語力が必要とになった今、早めに国語力・読解力を身に付けておく必要性は高まっていると考えています。ご家庭でも、幼い頃から国語力・読解力の涵養を図られるのが吉かと。

もちろん当塾でもご用命・ご相談はいつでも承っております。最後はちょっと宣伝が入りましたが、塾ブログということでお許し下さいね(笑)。