「選択問題の解き方→消去法が基本!」
国語の問題には大きく分けて、記述型と選択型があります。
今日は選択型の解法の基本について。
大学入試だと、センター試験や私大の入試に多いスタイルですが、今回は中学入試について考えてみましょう。(いずれのレベルも根本的なところに大きな違いはありませんが。)
選択問題の基本的な解法は、
「間違っている選択肢を削り落としてゆく」
という方法(消去法)です。
全ての選択肢をチェックして、間違っている選択肢を落としていった結果、正解の選択肢が残るというわけです。
もちろん、時間がないときは別ですが、原則としてこの解法は崩さない方がよい。
正解が見つかったらそれでいいじゃないか、すべての選択肢を検討するのは時間の無駄じゃないか、と思われるかもしれません。
しかし、国語の場合、選択型問題の正解はかなり相対的なものです。つまり、選択肢アは85%正解、選択肢イは95%正解、というようなケースがしばしばあり、アと解答すると、無情にも間違いということになる訳です。
場合によっては、選択肢の正解度がそれぞれ、30%,40%,50%,60%,70%となっており、正解度70%の選択肢を正答とせざるをえないような問題もあります。いわゆる悪問ですが、受験生としては対処せざるを得ない。
大学受験レベルだと、このあたりが常識的に意識されていると思いますが、中学受験レベルだと、(大人から見て)選択肢の内容がかなり分かりやすくなっているためか、あまり意識されないようです。
しかし、合格点を取る or 合格を確実にするためには、間違い選択肢の検討も必須だと考えます。
以上、話をかなり単純化しており、実際には正解度を数値化するなんていうことは難しい話です。そもそも正解度という言葉自体、私の造語ですし。ただ、イメージだけでも掴んでもらえれば幸いです。
授業では、選択肢の矛盾点やおかしい点を見抜くトレーニングを徹底的にして、正答率を高める訳ですが、具体的な方法やノウハウは、実際の問題を使って説明するしかありません。
というわけで、ブログでは基本の基本だけの説明に止めておきますが、お役に立てば何よりです。