いつまでもいると思うな音楽家

当塾、まだまだ繁忙期の最中にありまして、ブログの更新もままなりません。先週は旧年度と新年度の境目ということで、授業のない日も数日あったんですが、ほとんど仕事に追い回されておりました。昨日の日曜日もひたすら仕事。よく考えたら一歩も外に出ていませんでした。なのに確定申告には未着手。ああ。

とはいえ、新しい生徒さんの授業を始めたり、合格した生徒さんと保護者様がご挨拶に来て下さって楽しい話を伺ったりと、なかなか充実の日々ではあります。皆さん素晴らしい合格結果を出して下さいました。合格実績も改訂しないとならないんですが、なかなか集計にまで手が回りません。ごめりんこ。合格者アンケートにお答え下さった方々には、近々ささやかながらお礼をお送りしたいと存じます。

しかし、共通テストも本当に大変な試験になりました。「読解力無き者は去れ」とでも言わんばかりの内容と量。これは国語だけではありません。英語にも社会にも、そして理科や数学にもこの波が及んできたように思います。各進学校の先生方や大手予備校講師の今年(令和5年)の問題に関する感想を読んでみましたが、ほぼ同意見であるように思います。Read, or you will die. って感じでしょうか。この話はまたいずれ掘り下げてみたいと思います。


年始から2月初頭にかけて、音楽関係のビッグネームが何人も亡くなったのが、個人的にはちょっと大きなニュースでした。ジェフ・ベック、高橋幸宏、デヴィッド・クロスビー、鮎川誠、そして、トム・ヴァーレイン。「いつまでもあると思うな親と金」という諺がありますが、「いつまでもいると思うな音楽家」というのもまた真だと思っています。

中学生高校生ぐらいからその音楽を聴いてきたミュージシャンって、いつでもその時と同じ年齢でいるような錯覚に陥りませんか?若い頃からよく聴いてきたけれど、最近はちょっとご無沙汰気味のミュージシャンなんて特に。私にとって、トム・ヴァーレインはそんな人です。高校生頃からフランス象徴派詩人にちょっとかぶれていた私にとって、彼の詩的な音楽は正にドンピシャの音楽なのでした。

「ヴァーレイン」という名前は、フランスの詩人「ポール・ヴェルレーヌ (Verlaine)」の英語読み。ニューヨーク・パンクの黎明期に「テレヴィジョン」を率いた官能的ギター・プレイヤー。勿論歌詞は文学味がふんだんに盛り込まれたもの。

I remember how the darkness doubled
I recall lightnin’ struck itself

“Marquee Moon” 冒頭のフレーズ、70年代ニューヨーク・パンクに親しみを感じる人なら、誰でもメロディと共に思い出せるのではないかと。

Television – Marquee Moon (lyrics)

なんだか現実逃避気味の話になってしまいました。また明日も頑張ろう。