大学入学共通テスト国語と中学入試国語と

いよいよ本日は関西の中学入試本格開始日、かつ、大学入学共通テスト初日です。

当塾の受験生の皆さんが、全力を尽くし最高の結果を得ることを祈っております。心から、心から、頑張って欲しい。頑張れ!

まあ、ブログで祈ってもどうしようもありませんね。今月に入ってからの2週間、もう全力で対策授業を行ってきました。さすがに前日の1月13日は授業も少なめでしたが、前々日の1月12日などは、授業を9時間しておりました。直前対策授業だけでなく、レギュラー授業もあるからなんですけどね。

加えて授業の合間には来期の受講をご希望下さっている方々にご連絡を差し上げたり、その他の雑務をこなしておりますので(自営業者は辛いよ)、一日が終わればもう倒れるように寝ていました。

そんな日々も昨日で終了。散髪に行く暇もないので、この時期は例年むさくるしい髪形になっているんですが、ようやく髪も切りに行けそうです。ふぅ。

それにしても、入試制度は本当に色々な部分で変わっていきますね。中学入試や大学入試を、国語という科目からのぞき見ているだけの立場ではありますが、それでも様々な変化を感じます。しかしまたその一方で、昔から何も変わらない部分があることも確かです。固い言葉で言えば、「流行」もあれば「不易」もあると。

2022年は対外的には募集を掛けず、あくまでも隠密裏に(というほどでもないんですが)、医学部志望者向けに通年で「大学入学共通テスト対策授業」を実施しておりました。

共通テスト制度は2021年に始まりましたので、今年2023年は共通テストとして3回目の実施。一方、宮田国語塾では2020年、2021年と大学受験生を対象とする講座を開講しておりませんでしたので(原則として中学受験で手いっぱいなのです)、昨年が初の「大学入学共通テスト対策授業」なのでした(「センター試験対策授業」は何度もやってきています)。

この「大学入学共通テスト」、もちろん「センター試験」と変わったところもあります。具体的には、メインの文章以外に短めの関連文章が提示され、メインテーマとの比較対照問題が出題されるようになりました。問題数増加にもかかわらず、解答時間80分は以前のままとあって、受験生にはメンタル面でかなり酷なテストになったと思います。言っても詮無きことですが、あと15分、最低でもあと10分は延ばしてあげて欲しい。

ただ、受験生や保護者さんはこうも思って欲しいんですよね。出題文をしっかり読み解いたうえで、選択肢もしっかり読んで比較検討し、「素直に」答えを選ぶという、「センター試験」の本質は、「大学入学共通テスト」でも少しも変わらないと。

確かに時間的制限は厳しくなったものの、問題文の難易度や選択肢の質はほとんど変化がありません。時間的制限が厳しくなったからこそ、出題文や選択肢を確実に理解した上で、正攻法で立ち向かうべきだと思うんですよね。

2025年から導入される「新傾向問題」ですが、こちらももちろん当塾では分析済みです。結論から言うと、決して難しい問題ではありません。極めて素直な問題で、従来の評論や小説よりもかなり易しいと言っていいでしょう。しっかり国語力を身に付けてきた人なら、恐るるに足らぬ問題だと思います。


話は少々それます。少なくとも向こう数年は、宮田国語塾の運営の中心を大学入試対策講座に置く気持ちはありません。理由は単純です。中学入試の方が「国語」の重要性が高いからです。多くて4科目(国算理社)、3科目(国算理)も珍しくなく、場合によっては2科目(国算)といった入試もあるぐらいで、国語の比重が極めて高い。国語を無視して合格することはあり得ないわけです。

一方、大学入試では、難関国公立でも二次試験で国語が要求されないケースがあったり、大学入学共通テストでは、国語が多数の教科(国数英理地歴公民)のなかの一つということで比重が低くなっていたりします。

当塾としては、できるだけ重大な役目を果たさせていただきたいと考えておりまして、そうした観点から、大学入試対策に重きを置いていないわけです。

ではなぜ「大学入試国語」に視線を向けているのか。これも簡単な理屈です。「大学入試国語」は「中学入試国語」に大きな影響を与えるからです。

各難関中学は難関大学に卒業生を送り込みたいと考えているはずで、だとすれば、大学入試で好成績を挙げてくれそうな生徒に入学してもらいたいはず。とすれば、中学入試国語の問題は大学入試を意識した問題になりやすいはず。

もちろん、ポテンシャルが高い生徒さんを入学させて学内で鍛えればいいので、100パーセント「大学入試国語」が「中学入試国語」の問題に反映されるわけではありませんが、それでもやはり、各中学の国語科の先生方が「大学入試国語」を意識なさっていることは否定できないと思います。

そんなわけで、当塾としても「大学入試国語」を意識することは必須だと考えているわけです。実際、普段の授業で用いる問題の選定、解説の方向性などに、その方向性を活かしているつもりです。

まだまだ書きたいことはありますが、今日はこの辺りで。大学入学共通テストの実際の問題を使って、また何らかの記事を書いてみたいと思います。