情報整理欲

Macが先週末修理から戻ってきました。ロジックボード(コンピュータのメイン部分です)と電源部分とDVDドライブの新品交換という大修理だったのですが、内蔵ハードディスク、つまりデータの格納庫は無事でした。嬉しい!

データのバックアップを速攻で取るとともに、情報環境の大改革に着手しました(ちょっと大げさですね)。色々と買いそろえたり、設定したりで忙しいんですが、なかなか楽しいのも事実です。

思えば小さい頃から、情報整理をするのが大好きなんですよね。人にとってはどうでもよいようなことのデータベースを作っていたり。もちろん時代が時代なので紙ベースですが。

話は飛びますが、森嶋通夫という有名な経済学の先生がおられます(詳しくはwikipedia-森嶋通夫をどうぞ)。

この先生がNHKで一般人向きに講義をしていらっしゃるのを見たことがありますが、その中でワルラスだったかリカードだったかの見解を紹介して、こうおっしゃっていたのを覚えています。

「人間には色々な欲望が本能的に備わっている。食欲・睡眠欲・性欲などなど。しかし、それらの欲望の中で最も強いのは『情報整理欲』である。」

ここからは私の意見。

人間が他の動物に比して優越的な地位を保っていられる理由は、頭脳の良さに他ならないと思いますが、その頭脳をフルに使えるのは情報を頭の中で整理しているからだと思うんですよね。どんな人間でも、頭脳は勝手に情報を整理しているわけで、この欲求は根本的なものなんじゃないでしょうか。そう考えてみると、コンピュータというものは人間の根本的なところを捕まえて魅了するものだと言えるのでは。

ちょっと考えすぎですかね?

でも、いわゆるコンピュータオタクと呼ばれる人達や、携帯電話依存症の人達が数多く現れるのは、理由のないことではないと思います。「情報整理欲」の存在は、その原因の一つではないでしょうかね。