活字中毒者の散髪

忙しい日々が続きます。正月休みをいただいて以来、なかなか休みが取れません。もうそろそろ休みが欲しいんですが、まだもう少し先ですね。ご入塾くださった方々との初回面談はかなりの部分を終えたんですが、次は確定申告が……。

そんなわけで散髪に行くこともままならず、ボッサボサの見苦しい髪で授業をしておりましたが、ようやく先日散髪に行けました。調べてみると去年の10月から行っていませんでした。節約になるといえばなりますけれど。

散髪の時間にぼんやりしているのは勿体ないので、いつも書籍を持っていきます。散髪してもらっている間に読もうという心算です。

購入した書籍は、いわゆる「自炊」(自分で裁断・スキャンしてPDF書類などの形式にすることです)して、iPadなどで読むことが多いんですが、スキャン後の書籍本体は風呂場で読み捨てるなどしています。散髪にも、そうした自炊後の書籍を持っていきます。汚れたら捨てればよいだけですしね。

先日は、実存がどうたらこうたら、超越がどうたらこうたら、ハイデガーがどうたらこうたらみたいなちょっと小難しい書籍を読んでいたんですが、担当の美容師さんに「お客さん、何か試験でもお受けになるんですか?」と聞かれました。

いや、何となく面白いから読んでいるだけで、別に真剣に勉強しているわけじゃありません。不明瞭なところは読み飛ばしたり、面白いところだけを何度か読んでみたりしているだけです、なんて言うと、「このおっさんは何を訳のわからんものを読んでるねん」という顔をされるんですよね……。はい、今までに何度もされました(笑)。

活字中毒者やねんからしゃーないやんと開き直っていますが、真剣に説明しても仕方がありません。余計に変なヤツやなと思われるのがオチでしょう。

てなわけで、たいていは「はあ、まあ、そんな感じですかね……」とこれまた訳の分からない返事でお茶を濁しています。何の試験を受けるねんという感じですが。活字中毒者の日常の一コマでした。