副代表との会話。仕事の話も多いんですが、冗談もまた多し。
「最近、友だちが塾を開くことになって、出講してくれないかって言われてるんだ。」
「なんていう塾?」
「東出塾っていうところなんだけど、『謝罪文の書き方』とか『不倫のごまかし方』を生徒に教えて欲しいって。」
「杏ちゃんに刺されるからやめときなさい!」
「は〜〜〜い」
全くどうでもいい話ですね、はい。次。
小学生用に採用している国語のテキストに、草野心平の詩が採録されていまして、その指導についてあれこれ話しておりました。
「本当に詩って指導が難しいよね。自力でやらせると、メチャクチャな解答が続出するし、かといってあまり解説しすぎても勉強にならないし……。」
「ホントにそう。情報量が少ない分、読解が困難なことが多いし、指導のバランスは難しいよな。ちょっと大人っぽい常識や発想も要求されるしね。一部の難関中学が『詩』を出題するのも故無きことじゃないと思うよ。」
ちなみに教材に採録されている草野心平の詩は『えぼ』。イボガエルが冬眠から目覚めるシーンを描いています。一部を紹介しましょう。
けっとばされろ冬。
まぶしいな。
青いな。
やりきれんな。
春君。
ぼくだよ。
いつものえぼだよ。
大人からすると、春を擬人化して「春君」と呼びかけているのは自明ですが、子供たちの答案を読むと、「仲間のカエル説」「人間説」「人間の友だち説」などさまざまな解釈が出てきます。なかなか斬新な読みですが、やっぱりそれは誤読。
「やりき・れんな」という女の子(矢力蓮菜?)と「春君」という男の子にカエルが話しかけている、なんていうのはすこぶる面白い解釈ですが……(笑)。
「じゅくちょう君。ぼくだよ。コロナだよ。」
「来るなああああああ!」
「どうしてだい?なかよくしようよ。」
「出来るかああああああ!」
しかし、新型肺炎、どうなることやら。
けっとばされろコロナウイルス。やりきれんな。