逆上・激怒・山際

なんだか春らしい天気が続いて、ちょっとご機嫌になっております。

先日、大阪城公園を通りかかったんですが、桜が結構咲いていました。インドネシアからの観光客でしょうか、ブルカ(気になって調べてみたんですが「ヒジャブ」という方が正確なようですね)をかぶった若い女の子達が、キャッキャと嬉しそうに笑い声を上げながら、桜の下でお互いの写真を撮りあっています。その横で、中国の女の子達もニコニコしながら、ポーズを決めています。

国際的で、穏やかで、ほほ笑ましい春の一コマ。

さてさて、授業の方も順調に進めておりますが、たまには珍答(名答?)をご紹介しましょう。もちろん、馬鹿にしているのではありません。どれも生徒の考えてくれた貴重な答え。そのつまずきは、私達にも大きな示唆を与えてくれることがあります。もちろん、笑いをこらえるのに苦心する時もあるわけですが……。

 

公園で逆上がりの練習をした。

誤答:ぎゃくじょう

 

四十代後半の男が公園に一人。「なめとんのか!ごるあぁぁぁ!ええかげんにせんかい、われ!しばくぞ!」と、空に向かって大声で叫んでいる。

間違いなく「ちょっと署までご同行いただけますか?」という事案ですね(笑)。「がり」の部分を見落とさないように。正解はもちろん「さかあ(がり)」です。

 

悪口を言われたA君は激怒した。

誤答:げきおこ

 

「激おこぷんぷん丸」の影響で、小学生の世界では、結構「げきおこ」という言葉が定着しているとかなんでしょうか?

太宰治「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。」は、「めろす「げきおこ」なんだかんね!!!ぷんぷん丸なんだかんね!!!ガチで、ジャイアニズム、サゲぽよだかんね!!!」と訳せるわけですが(知らんけど)、もちろん、正解は「げきど」です。

 

下線部の言葉を現代の読み方で書きなさい。
(ちなみに、最近の小学校の国語教科書は、超有名な古文を少しだけ紹介しています。)

やうやう白うなりゆくやまぎは

誤答:やまぎはわぁあぁうぅぅ〜

 

この解答、見た瞬間に吹き出すのを必死で押さえつつ、「普通に『やまぎわ』って書いたらええよ」と指導したんですが、どうしてこんな解答が生まれ出たのかに興味が湧いてきました。

何となく理由を聞きそびれてしまったんですが、そもそも、真面目な生徒なので故意にふざけた答案を書くようなことは考えられません。

私が思うに、家か学校かで狂言や歌舞伎を見る機会があって、古文を現代語に直すと、ひねくった発音になるのだと勘違いしたのではないかと……。「(暫)しばらく」→「しばぁぁぁぁらぁぁぁぁくぅぅぅぅ」みたいな。普通に発音して大丈夫でございますので、ご安心下さい。

さて、今週も頑張ろう。