今日は一日 本を読んで暮らした とても冷える日だった

年末時期になると、休業日といっても授業がないだけの話で、朝から晩まで仕事をこなしているなんて日も珍しくなくなります。授業準備やら雑用やらが立て込んでくるので仕方がないんですよね。

普通、自分の部屋(一応書斎と呼んでいます)で、そうした用事をこなしているんですが、朝から晩までそうしていると息が詰まりますし、かかる暖房費も勿体ない(せこいけど)。

そんなわけで、ダイニングで授業準備をすることも珍しくありません。家族の誰なりかがいることが多いので、暖房費も無駄にならないですしね。

何年前のことだったか、クリスマス近辺の日曜日。その日は確か10ユニット以上、授業準備の必要がありまして(ある学校の一年分の過去問を1ユニットとしています)、なかなかハードな一日でした。午前10時頃から、朝日の差し込むダイニングの机に座ってひたすら準備作業に没頭します。

正午頃、家族皆でお昼ご飯。授業用の書類は脇に置いてしばし休憩タイムです。息子と他愛のない話をするのも楽しいんですが、適当に切り上げて仕事に戻ります。

数ユニット分の授業準備を終えた頃、息子と妻がケーキ作りを始めました。何でも息子の希望でクリスマスケーキを自作するとの由。なんかグルメな奴だのうと思いつつ、私はテーブルの片隅で仕事続行です。

チョコケーキの甘い香りが漂ってきます、というか、目の前で危なっかしい手つきの息子がチョコをコネコネしているので、書類にチョコが飛んできかねない。「おいおい、書類にチョコを飛ばすなよな!」と注意しながらの仕事です(笑)。

単純な作りのケーキなので、あまり工夫するところはなさそうなんですが、見ていると、最上部の飾り付けにやたらこだわってケーキを作っています。

妻「もう!なんでそんな下品なん作るん!」
息子「えへへへへ。」

小学低学年の男の子にチョコクリームを渡せば、百人中百人が作りますよね、「う○こ」を(笑)。わが息子もケーキ上部に鎮座まします「う○こ」を一心に製作しています。私は知らん振りしていましたが、わざとある程度進んだところで叱りつけます。

私「こらっ!何してる!」
息子 (ビクッ!)
私「う○こはもっとリアルに作りなさい!こんなの全然う○こじゃない!もっとこう、立体感を持たせて……そうそう。それからツヤも出した方がいいね……何か卵白とかないのん?」
妻「アホなこと教えんといて!(怒)」

まあいいじゃないですか、クリスマスの時ぐらい。なんだかんだと騒いだ末、「う○こケーキ」じゃなかった、「チョコケーキ」堂々完成。敢えて写真は掲載せぬ。

息子と「ナイフでう○こ切って!」「史上最高のう○こだな」「う○こうめぇ!」などとわいわい言いながら食べました。妻に渋い顔をされながら。あ、食べたのはもちろんケーキですからね。誤解無きよう。

ケーキを食べて仕事再開。糖分を補給してパワー全開です(「う○こ」パワーじゃありません……って言わなくても大丈夫ですね)。間に少し休憩を挟んだものの、夕飯までぶっ続けで授業準備です。

「そろそろ夕飯の支度をするから片づけて」と言われつつも机の隅っこの方で仕事。しつこい(笑)。鉄板焼きの油が飛び跳ねだしたので、さすがに撤収して食事タイム。

またしょーもない話をしながらの食事です。真面目な仕事をしている日は(というか全部の仕事を真面目にしていますが)、アホな話をしながらバランスを取るのがいい。

夕食後もひたすら仕事。仮眠をちょっと間に挟んでまた授業準備。風呂から上がってきた妻とアイスを食べながらちょっと雑談。また授業準備。自分も入浴して、また仕事。

ようやく予定していた仕事が終わったのは、午前二時前。ふぅ。これで長期休暇も心おきなく休めるぞ。家族の皆は寝静まっています。よく考えてみると、今日一日、家から一歩も出なかったな。寒い一日だったしな。こんな日もまあいいか。


こういう日、いつも心に浮かぶ曲。何だろう、とても切ない気持ちで、しかし鮮烈に。

忌野清志郎 山のふもとで犬と暮らしている

今日は一日 本を読んで暮らした
とても冷える日だった
朝からドアを閉めたままの
あたたかい部屋の中

(作詞:忌野清志郎)

この曲にはアンサーソングがあるんです。生前の忌野清志郎と仲の良かった、天才・矢野顕子による『湖のふもとでねこと暮らしている』。

歌詞の中に「冬」は明示されないんですが、先のRCサクセションの『山のふもとで犬と暮らしている』があるため、やはり冬景色が浮かびます。焚き火?暖炉?木の爆ぜる音まで聞こえてきそうなんですよね。

湖のふもとでねこと暮らしている

湖のふもとで
ねこときょうも暮らしてる
あの山のふもとで
犬と暮らしてるあなた
手紙がとどく
鳥がはこぶ 字のない手紙
なつかしいあなたのにおい
そっと抱きしめてる

(作詞:矢野顕子/宮沢和史)

この二人の歌のやり取り、平安時代の和歌の贈答を思わせる、というかある意味、それをはるかに凌駕しているように思います。

字のない手紙でやりとりできるカップル。究極のカップルですよね。

今日はこの辺りで。